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天真爛漫
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てんしんらんまん
ふりがな文庫
“
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)” の例文
そうして、勇敢にして
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
な
聖天大聖
(
せいてんたいせい
)
孫悟空
(
そんごくう
)
や、
怠惰
(
たいだ
)
な楽天家、
天蓬元帥
(
てんぽうげんすい
)
猪悟能
(
ちょごのう
)
とともに、新しい
遍歴
(
へんれき
)
の途に上ることとなった。
悟浄出世
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「いや、踊りは自分も好きでござる。踊りは人間を
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
にさせるもので、自分なども、時折は、やしきで独り踊りますがな」
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし
一
(
ひ
)
と
見識
(
けんしき
)
ある彼の特長として、自分にはそれが
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
の子供らしく見えたり、または玉のように
玲瓏
(
れいろう
)
な詩人らしく見えたりした。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
おかみさんの肌抜ぎも
咎
(
とが
)
めなければ、となりのお父さんの
褌
(
ててら
)
一つなのも当り前なのだ、真に
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
、更けるほど話ははずむ。
旧聞日本橋:15 流れた唾き
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
勢い
手工
(
しゅこう
)
の妙技を
逞
(
たくま
)
しうせる
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
たるものに
外
(
ほか
)
ならざるに至るなり、故を以て衣食住の程度低き我が国において、我が国産たる絹布を用い
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
▼ もっと見る
素朴
(
そぼく
)
に、
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
に、おのおのの
素質
(
そしつ
)
に依つて、見たり、感じたり、考へたりしたことが書いてあれば、それでよろしい
解嘲
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
が、
私
(
わたくし
)
としては
天狗
(
てんぐ
)
さんの
力量
(
りきりょう
)
に
驚
(
おどろ
)
くよりも、
寧
(
む
)
しろその
飽
(
あ
)
くまで
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
な
無邪気
(
むじゃき
)
さに
感服
(
かんぷく
)
して
了
(
しま
)
いました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
世にはとかく、
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
などと称し、世に行わるる
作法
(
さほう
)
に反するをもって
快
(
こころよ
)
しとするものがある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
この顔の中でいちばん強くアリョーシャの心を打ったのは、その子供らしく
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
な表情であった。彼女は子供のような眼つきをして、何かしら子供のように喜んでいる様子であった。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
子供のように
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
な性格の持主であるロロー殿下を、捜索隊の人々がふみにじりはしないだろうかということであった。ロロー殿下には、三千夫にこの上もなく同情されたのであった。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と新太郎君は至って
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
だった。明日は秀子さんの家へ顔を出すのだ。
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
ともいい、「天に
偽
(
いつわ
)
りはなきものを」ともいうて、天には偽りはないものと、すでに相場が定まっているようであるが、その天の字を
冠
(
かむ
)
らせた天然界はいかにと見渡すと、ここには詐欺
自然界の虚偽
(新字新仮名)
/
丘浅次郎
(著)
これらの歌多くは事に逢ふて
率爾
(
そつじ
)
に作りし者なるべく文字の
排列
(
はいれつ
)
などには注意せざりしがために歌としては善きも悪きもあれどとにかく
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
なる処に元義の人物性情は
躍如
(
やくじょ
)
としてあらはれ居るを
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
「いや、そう
叱
(
しか
)
らぬがよい、
鞍馬
(
くらま
)
の
奥
(
おく
)
でそだった者じゃ、その
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
がかえって美しい。したが、おまえはここへ、何用があってきたのか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ハッハヽヽヽ。
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
だね。それで僕に譲ってくれるのか?」
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
日吉の
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
に、弾正はひき込まれている姿だった。馴れやすい日吉はもうこの叔父さんを手玉に取って遊ばせていた。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
祐助君
(
ゆうすけくん
)
は正三君のしっかりした態度に安心した。おやしきずれがして、おベッカ使いになりはしまいかと案じていたが、いろいろと話してみると、ごく
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
にやっていることがわかったのである。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
実
(
げ
)
に
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
、いまの君のおことばこそ、人間の善性というものです。君臣に道あり、兄弟に順あり、お兄君をしのいでお継ぎになるなど、もとより逆の甚だしいものです。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「子供は
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
ね」
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
いうところは
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
、竹童はいよいよクロの別れをかなしみ、いよいよ声をだして泣くばかり——さすがの龍太郎も、これには弱りぬいて、ことばをつくしてなぐさめたうえ
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
傍若無人
(
ぼうじゃくぶじん
)
といおうか、
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
といおうか、数正には、
推
(
お
)
し
量
(
はか
)
れないものだった。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
中には、
稚拙
(
ちせつ
)
な文字と、
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
な辞句で、自分の近況が書いてある。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
な願いに、忍剣もおもわず
微笑
(
ほほえ
)
んでそれをゆるした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
このままの人ならば、
天真爛漫
(
てんしんらんまん
)
といっていい。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“天真爛漫”の解説
天真爛漫
(出典:Wikipedia)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
爛
漢検1級
部首:⽕
21画
漫
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
“天真爛”で始まる語句
天真爛熳