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ぼうずあたま
ふりがな文庫
“
坊主頭
(
ぼうずあたま
)” の例文
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
の上には、見る見るくろずんだきたないしみが目立ってきた。
醜怪
(
しゅうかい
)
な
触手
(
しょくしゅ
)
のようなものが幾本となく坊主あたまをさすっている。
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
へ四つにたたんだ
手拭
(
てぬぐい
)
を
載
(
の
)
せて、
朝
(
あさ
)
の
陽差
(
ひざし
)
を
避
(
さ
)
けながら、
高々
(
たかだか
)
と
尻
(
しり
)
を
絡
(
から
)
げたいでたちの
相手
(
あいて
)
は、
同
(
おな
)
じ
春信
(
はるのぶ
)
の
摺師
(
すりし
)
をしている八五
郎
(
ろう
)
だった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
明日ありと思う心の
仇桜
(
あだざくら
)
、など
馬鹿
(
ばか
)
な事を
喚
(
わめ
)
いて
剃髪
(
ていはつ
)
してしまいまして、それからすぐそっと鏡を
覗
(
のぞ
)
いてみたら、私には
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
が少しも似合わず
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
しかもその穴の一つには、
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
の若い男が、カアキイ色の袋から首だけ出して、棒を立てたように入れてあった。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
なるほど、夜目にはハッキリと見えないが、泥をとかした真ッ赤な濁水が、まるで
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
がかさなるように、ムクムクわきあがってきて、穴は、もういっぱいの水。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
フロックを着た品格のある男であった。髪を普通の倍以上長くしている。それが電燈の光で、黒く
渦
(
うず
)
をまいて見える。広田先生の
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
と比べるとだいぶ相違がある。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
吉兵衛
(
きちべえ
)
というお百姓の家まで来ると、二人はそこへはいっていきました。ポンポンポンポンと
木魚
(
もくぎょ
)
の音がしています。窓の
障子
(
しょうじ
)
にあかりがさしていて、大きな
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
がうつって動いていました。
ごん狐
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
青々と
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
になつたのである
春愁
(新字旧仮名)
/
山口芳光
(著)
誰もいないと思った階段の下から、ヌッと
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
が出た。しばらくすると、全身を現した。
襟章
(
えりしょう
)
は
蝦茶
(
えびちゃ
)
の、通信員である一等兵の服装だった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
入学試験はどうしたいと
尋
(
き
)
いて見たら、「ええ、まあ。」と云いながら、
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
を撫でて、にやにやしている。
田端日記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
暗い便所から出て、
手水鉢
(
ちょうずばち
)
の水を手に受けながら、ふと
廂
(
ひさし
)
の外を見上げた時、始めて竹の事を思い出した。幹の
頂
(
いただき
)
に
濃
(
こま
)
かな葉が集まって、まるで
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
のように見える。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
五時
頃
(
ごろ
)
、僕は散髪をすまして、洗面所で
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
を洗っていると、
誰
(
だれ
)
か、すっと
傍
(
そば
)
へ寄って来て
パンドラの匣
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
どっちかと言うと一寸陰気な、そして何となく
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
に寒い風が当るともいったような感じのするところでした。
三角形の恐怖
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ただその大きい
目前
(
もくぜん
)
の影は疑う余地のない
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
だった。のみならずしばらく聞き澄ましていても、この
佗
(
わび
)
しい
堂守
(
どうもり
)
のほかに人のいるけはいは聞えなかった。
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
玄関に待つ
野明
(
のあき
)
さんは
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
である。台所から首を出した爺さんも坊主頭である。主人は哲学者である。居士は
洪川和尚
(
こうせんおしょう
)
の
会下
(
えか
)
である。そうして家は森の中にある。
後
(
うしろ
)
は
竹藪
(
たけやぶ
)
である。
京に着ける夕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
儂
(
わし
)
に口を開かせるなんて、罪なことだと思うが」と川波大尉は、ちょっと
丸苅
(
まるがり
)
の
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
をクルリと
撫
(
な
)
でながら
恐しき通夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それから
椅子
(
いす
)
の
脊
(
せ
)
に
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
を
靠
(
も
)
たして、
一寸
(
ちよつと
)
部屋の
中
(
うち
)
を見廻しながら
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
壁にうつっている僕の影法師! なんとそれは大人の影法師ではなく、
坊主頭
(
ぼうずあたま
)
の子供の影法師だった。つまり僕は今大人の姿をしているが、壁にうつっている影法師は子供の姿をしているのだった。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“坊主頭”の意味
《名詞》
坊主(僧侶)のように頭髪を剃ったり、刈ったりした頭。
(出典:Wiktionary)
“坊主頭(丸刈り)”の解説
丸刈り(まるがり、丸刈)とは、頭髪を全体的に短い長さに刈る髪型。坊主刈り(ぼうずがり)、坊主頭(ぼうずあたま)、丸坊主(まるぼうず)とも言う。
(出典:Wikipedia)
坊
常用漢字
中学
部首:⼟
7画
主
常用漢字
小3
部首:⼂
5画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“坊主”で始まる語句
坊主
坊主軍鶏
坊主首
坊主茸
坊主山
坊主共
坊主凧
坊主鮫
坊主林
坊主形