商人しやうにん)” の例文
何故なぜかならば爲替かはせ見通みとほしのごときことは、多數たすう商人しやうにん多數たすう經濟界けいざいかいひとには理解りかい仕惡しにく問題もんだいであり内國市場ないこくしぢやう状況じやうきやうばかりでこれ判斷はんだん出來できぬ。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
さうして各人かくじん正當せいたうをはりであるとするなれば、なんため人々ひと/″\邪魔じやまをするのか。かりにある商人しやうにんとか、ある官吏くわんりとかゞ、五ねんねん餘計よけい生延いきのびたとしてところで、れがなんになるか。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
たゞ息子むすこ一人ひとりあつて、それが朝鮮てうせん統監府とうかんふとかで、立派りつぱ役人やくにんになつてゐるから、月々つき/″\其方そのはう仕送しおくりで、氣樂きらくらしてかれるのだとことだけを、出入でいり商人しやうにんのあるものからみゝにした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
長崎の商人しやうにんとしてゐる LessnerレスナーCohnコーン耀かがや法服ほふふく
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
しかしながら爲替相場かはせさうばあがる、それにれて直接ちよくせつ輸入ゆにふする品物しなもの價格かかく段々だん/\さがると道程だうていかんがへてると、此商品このしやうひん取扱とりあつか商人しやうにんあるひ商賣社會しやうばいしやくわいからふと、物價ぶつか漸次ぜんじ低落ていらくするときには
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)