トップ
>
古木
>
こぼく
ふりがな文庫
“
古木
(
こぼく
)” の例文
古木
(
こぼく
)
の
樣
(
やう
)
な
醜
(
みにく
)
き
腕
(
うで
)
を
延
(
のば
)
して、
鐵車
(
てつしや
)
の
檻
(
おり
)
を
引握
(
ひきつか
)
み、
力任
(
ちからまか
)
せに
車
(
くるま
)
を
引倒
(
ひきたほ
)
さんとするのである。
猛犬稻妻
(
まうけんいなづま
)
は
猛然
(
まうぜん
)
として
其
(
その
)
手
(
て
)
に
噛
(
か
)
み
付
(
つ
)
いた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
違棚の高岡塗は沈んだ
小豆色
(
あずきいろ
)
に
古木
(
こぼく
)
の幹を青く盛り上げて、
寒紅梅
(
かんこうばい
)
の数点を
螺鈿擬
(
らでんまがい
)
に
錬
(
ね
)
り出した。裏は黒地に
鶯
(
うぐいす
)
が一羽飛んでいる。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
さるすべりの
禿
(
は
)
げたような
古木
(
こぼく
)
が塀の外へはみ出ている。前の川端さんのお家によく似ていた。
貸家探し
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
少年
(
こども
)
と犬との影が突然消えたと思うと、その曲がり角のすぐ上の
古木
(
こぼく
)
、昔のままのその枝ぶり
河霧
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
柘榴
(
ざくろ
)
もいまたくさんな蕾をつけて居る。一本はやゝ
古木
(
こぼく
)
、一本はほんの若木である。古木の方は
實柘榴
(
みざくろ
)
だが、わか木の方は花柘榴らしい。たくさんついてゐる蕾が甚だ大きい。
たべものの木
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
▼ もっと見る
梅の花じゃよ、——
巣鴨
(
すがも
)
のさる御屋敷の庭に、たいそう見事な梅の
古木
(
こぼく
)
がある。この二三日はちょうど盛りで、時には
鶯
(
うぐいす
)
も来るそうじゃ。場所が場所だから、俗も風雅も一向寄り付かない。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
對岸
(
たいがん
)
(——
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
つて
俥
(
くるま
)
は
湯
(
ゆ
)
の
原
(
はら
)
の
宿
(
しゆく
)
の
裏
(
うら
)
を
眞正面
(
ましやうめん
)
の
坂
(
さか
)
を
上
(
のぼ
)
る——)に
五層
(
ごそう
)
七層
(
しちそう
)
を
連
(
つら
)
ねた
中
(
なか
)
に、
一所
(
ひとところ
)
、
棟
(
むね
)
と
棟
(
むね
)
との
高
(
たか
)
い
切目
(
きれめ
)
に、
樅
(
もみ
)
か
欅
(
けやき
)
か、
偉
(
おほい
)
なる
古木
(
こぼく
)
の
青葉
(
あをば
)
を
卷
(
ま
)
いて、
其
(
そ
)
の
梢
(
こずゑ
)
から
兩方
(
りやうはう
)
の
棟
(
むね
)
にかゝり
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大木は地の
栄
(
さかえ
)
である。彼の周囲に千年の
古木
(
こぼく
)
は無い。甲州の
山鏈
(
さんれん
)
を突破する二本松と、豪農の杉の森の外、木らしい木は、北の方三丁ばかり畑を
隔
(
へだ
)
てゝ
欅
(
けやき
)
の
杜
(
もり
)
の大欅が亭々と天を摩して
聳
(
そび
)
えて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
楚
(
すはえ
)
立つ
古木
(
こぼく
)
の梅にふる雨のあかつきの雨の寒くしぶけり
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
みろ山頂の松の
古木
(
こぼく
)
を
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
楚
(
すはえ
)
立つ
古木
(
こぼく
)
の梅にふる雨のあかつきの雨の寒くしぶけり
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
影が移る、
古木
(
こぼく
)
の梅が
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“古木”の意味
《名詞》
年を経た古い樹木。
一度使用された材木。
(出典:Wiktionary)
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
“古木”で始まる語句
古木亘
古木林
古木鉄太郎