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げんかく
ふりがな文庫
“
厳格
(
げんかく
)” の例文
旧字:
嚴格
日
(
ひ
)
ごろは、
女中
(
じょちゅう
)
に
対
(
たい
)
して、やさしい、いい
奥
(
おく
)
さまでしたけれど、この
日
(
ひ
)
ばかりは、
怖
(
おそ
)
ろしい
奥
(
おく
)
さまに
見
(
み
)
えました。そして、
厳格
(
げんかく
)
な
言葉
(
ことば
)
つきで
おさくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
持っているという語は、
厳格
(
げんかく
)
にいうと人間を物に見立てたようで面白くないから、天から
恵
(
めぐ
)
まれたという方が正しい。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
何処やら
武骨
(
ぶこつ
)
な点もあって、真面目な時は頗る
厳格
(
げんかく
)
沈欝
(
ちんうつ
)
な、一寸
畏
(
おそ
)
ろしい様な人であったが、子供の眼からも親切な、笑えば愛嬌の多い先生だった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ジャンセエニュ
先生
(
せんせい
)
は高い
椅子
(
いす
)
に
姿勢
(
しせい
)
を
真直
(
まっすぐ
)
にして
腰掛
(
こしか
)
けていらっしゃいます。
厳格
(
げんかく
)
ですけれど、
優
(
やさ
)
しい
先生
(
せんせい
)
です。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
これはつうやの
常套
(
じょうとう
)
手段である。彼女は何を尋ねても、
素直
(
すなお
)
に教えたと云うことはない。必ず一度は
厳格
(
げんかく
)
に「考えて御覧なさい」を繰り返すのである。
少年
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
みずから
仙丹
(
せんたん
)
をかんで
唇
(
くち
)
うつしにのませてくれるほどやさしい居士も、竹童が
正気
(
しょうき
)
にかえるとともに、いつもの気むずかしい
厳格
(
げんかく
)
なすがたにもどっている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あれほどまでに
愛
(
あい
)
しているらしい母親がどうしてこのかわいそうな子どもにこれほど
厳格
(
げんかく
)
になれるのであろう。アーサの
覚
(
おぼ
)
えられないのは病気のせいなのだ。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
びわ湖を、
厳格
(
げんかく
)
なおとうさんとすれば、霞ガ浦は、やさしいおかあさんのようだともいえるでしょう。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
生来
(
せいらい
)
貴方
(
あなた
)
は
怠惰者
(
なまけもの
)
で、
厳格
(
げんかく
)
で
無
(
な
)
い
人間
(
にんげん
)
、それ
故
(
ゆえ
)
貴方
(
あなた
)
は
何
(
な
)
んでも
自分
(
じぶん
)
に
面倒
(
めんどう
)
でないよう、
働
(
はたら
)
かなくとも
済
(
す
)
むようとばかり
心掛
(
こころが
)
けている、
事業
(
じぎょう
)
は
代診
(
だいしん
)
や、その
他
(
た
)
のやくざものに
任
(
まか
)
せ
切
(
き
)
り
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
この
不作法
(
ぶさほう
)
極
(
きわ
)
まる訪問様式を、
厳格
(
げんかく
)
に
改
(
あらた
)
めたいと思ったのではあるが、どうも習慣というのは恐ろしいもので、
格子
(
こうし
)
にちょいと手がかかると、僕はいつの間にやらガラガラとやってしまって
振動魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
この
家
(
や
)
の
主人
(
しゅじん
)
は、どちらかいえば、
厳格
(
げんかく
)
すぎる
人
(
ひと
)
でした。「うんと
働
(
はたら
)
かなくちゃ、いい
人間
(
にんげん
)
になれない。」といって、
辰吉
(
たつきち
)
に、いろいろなことをいいつけました。
木に上った子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
すると下から下士が一人、一飛びに階段を三段ずつ
蝗
(
いなご
)
のように登って来た。それが彼の顔を見ると、突然
厳格
(
げんかく
)
に挙手の礼をした。するが早いか
一躍
(
ひとおど
)
りに保吉の頭を
躍
(
おど
)
り越えた。
保吉の手帳から
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お
店
(
みせ
)
の
主人
(
しゅじん
)
は、たいそう
厳格
(
げんかく
)
な
人
(
ひと
)
でした。
真吉とお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
厳
常用漢字
小6
部首:⼚
17画
格
常用漢字
小5
部首:⽊
10画
“厳格”で始まる語句
厳格過