“仙丹”の読み方と例文
読み方割合
せんたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みずから仙丹せんたんをかんでくちうつしにのませてくれるほどやさしい居士も、竹童が正気しょうきにかえるとともに、いつもの気むずかしい厳格げんかくなすがたにもどっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仙丹せんたんに練り上げて、それを蓬莱ほうらい霊液れいえきいて、桃源とうげんの日で蒸発せしめた精気が、知らぬ毛孔けあなからみ込んで、心が知覚せぬうちに飽和ほうわされてしまったと云いたい。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あなたは不思議な仙丹せんたんを魂の壺にくゆらせて
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)