到達とうたつ)” の例文
しかるに社会がさらに進歩し礼をもって治められる時代に到達とうたつしたならば、礼の最も厚き人が最高の勝利者となる。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
同教授どうきようじゆ計算けいさんによると、火口かこうから打出うちだされてから山麓さんろくあるひ海面かいめん到達とうたつして靜止せいしするまでの平均へいきんはやさは、毎秒まいびよう二十米以上にじゆうめーとるいじようであつて、最大さいだい毎秒まいびよう百五十米ひやくごじゆうめーとるにもおよ
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
そして、よるになるとかれらの一ぐんは、しばらく名残なごりしむように、ひくみずうみうえんでいたが、やがて、ケーがんを先頭せんとうきたをさして、目的もくてき到達とうたつすべく出発しゅっぱつしたのであります。
がん (新字新仮名) / 小川未明(著)
ゆうして皆曰く、たとひるるとも其小屋に到達とうたつし、酒樽しあらば之を傾け尽し、戸倉村にかへりて其代価をはらはんのみと、議たちまち一决して沼岸をわたふかももぼつ泥濘でいねいすねうづ
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
あとは自然にアルプスくずれの岩石が月世界に到達とうたつする。
いまかような高層建物こうそうたてもの上層じようそう居合ゐあはせた場合ばあひ、もし地震ぢしん出會であつて屋外おくがい避難ひなんせんとこゝろみたなら、それはおそらくは地震ぢしんがすんでしまつたころ到達とうたつせられるくらゐのことであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)