トップ
>
内湯
>
うちゆ
ふりがな文庫
“
内湯
(
うちゆ
)” の例文
二階
(
にかい
)
が、また
二階
(
にかい
)
が
見
(
み
)
える。
黒
(
くろ
)
い
柱
(
はしら
)
に、
煤
(
すゝ
)
け
行燈
(
あんどん
)
。
木賃
(
きちん
)
御泊宿
(
おとまりやど
)
——
内湯
(
うちゆ
)
あり——と、
雨
(
あま
)
ざらしに
成
(
な
)
つたのを、
恁
(
か
)
う……
見
(
み
)
ると、
今
(
いま
)
めかしき
事
(
こと
)
ながら、
芭蕉
(
ばせを
)
が
奧
(
おく
)
の
細道
(
ほそみち
)
に……
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
こ
)
の
景勝
(
けいしよう
)
愉樂
(
ゆらく
)
の
郷
(
きやう
)
にして、
内湯
(
うちゆ
)
のないのを
遺憾
(
ゐかん
)
とす、と
云
(
い
)
ふ、
贅澤
(
ぜいたく
)
なのもあるけれども、
何
(
なに
)
、
青天井
(
あをてんじやう
)
、いや、
滴
(
したゝ
)
る
青葉
(
あをば
)
の
雫
(
しづく
)
の
中
(
なか
)
なる
廊下
(
らうか
)
續
(
つゞ
)
きだと
思
(
おも
)
へば、
渡
(
わた
)
つて
通
(
とほ
)
る
橋
(
はし
)
にも、
川
(
かは
)
にも
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
湯氣
(
ゆげ
)
が
温
(
あたゝか
)
く、
目
(
め
)
の
下
(
した
)
なる
湯殿
(
ゆどの
)
の
窓明
(
まどあかり
)
に、
錦葉
(
もみぢ
)
を
映
(
うつ
)
すが
如
(
ごと
)
く
色
(
いろ
)
づいて、むくりと
此
(
こ
)
の
二階
(
にかい
)
の
軒
(
のき
)
を
掠
(
かす
)
めて、
中庭
(
なかには
)
の
池
(
いけ
)
らしい、さら/\と
鳴
(
な
)
る
水
(
みづ
)
の
音
(
おと
)
に
搖
(
ゆ
)
れかゝるから、
内湯
(
うちゆ
)
の
在所
(
ありか
)
は
聞
(
き
)
かないでも
分
(
わか
)
る。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“内湯”の解説
内湯(うちゆ)とは、温泉地にある旅館において、その宿が保有する風呂のこと。外湯の対義語である。
(出典:Wikipedia)
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
湯
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
“内”で始まる語句
内
内儀
内部
内々
内証
内外
内裏
内證
内密
内輪