侮辱ぶじよく)” の例文
命から二番目の一刀——來國俊を侮辱ぶじよくされた憤懣ふんまんの黒雲が、若い七之助の胸一杯に鬱積うつせきして、最早最後の分別も無くなつた樣子です。
ふと、叮嚀な言葉を使つかつて応対してゐるにも拘はらず、はらなかでは、ちゝ侮辱ぶじよくしてゐる様な気がしてならなかつたからである。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
やう/\あきらかなかたちとなつて彼女かのぢよきざした不安ふあんは、いやでもおうでもふたゝ彼女かのぢよ傷所きずしよ——それは羞耻しうち侮辱ぶじよくや、いかりやのろひや
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
勿論もちろん一寸ちよつとことばはじめにもチがつくが!』と王樣わうさま棘々とげ/\しくまをされました。『れを侮辱ぶじよくするか?え!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
不足ふそくてん適當てきたう外語ぐわいごもつ補充ほじうするのはつかへないが、ゆゑなく舊來きうらい成語せいごてゝ外國語ぐわいこくご濫用らんようするのは、すなはみづからおのれを侮辱ぶじよくするもので、もつてのほか妄擧まうきよである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
「だツて其樣そん侮辱ぶじよくをなさるんですもの。」
青い顔 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
市ヶ谷の喜三郎は、眞つ四角な顏を、あぶらと得意さに上氣させて最上等の侮辱ぶじよくをヌケヌケと浴びせかけるのです。
小六ころく實際じつさいこんなようをするのを、内心ないしんではおほいに輕蔑けいべつしてゐた。ことに昨今さくこん自分じぶんむなくかれた境遇きやうぐうからして、此際このさい多少たせう自己じこ侮辱ぶじよくしてゐるかのくわんいだいて雜巾ざふきんにしてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
莫迦ばかなことをふ、それはわたし侮辱ぶじよくするとふものだ!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
幸七のケロリとした顏には、嘲笑てうせう侮辱ぶじよくが一パイにみなぎつて居るではありませんか。