“來(らい)” の例文
新字:来
十數年(すうねん)來(らい)浪(なみ)を枕(まくら)に世(よ)を渡(わた)る水夫(すゐふ)共(ども)も未曾有(みそういう)の好(かう)航海(かうかい)だと語(かた)つた程(ほど)で、從(したがつ)て其間(そのあひだ)には格別(かくべつ)に記(しる)す程(ほど)の事(こと)もない。
斯(か)うした地主(ぢぬし)にばかり出會(であは)して居(を)れば文句(もんく)は無(な)いなど戯(たはむ)れつゝ、其方(そのはう)を發掘(はつくつ)に掛(かゝ)つたが、此所(こゝ)は未(ま)だ三千年(せんねん)來(らい)手(て)のつかぬ處(ところ)であつて、貝層(かひそう)の具合(ぐあひ)が大變(たいへん)に好(よ)い。
斯(かゝ)る島(しま)の事(こと)とて、路(みち)などのあらう筈(はづ)はなく、熊笹(くまざゝ)の間(あひだ)を掻分(かきわ)けたり、幾百千年(いくひやくせんねん)來(らい)積(つも)り積(つも)つて、恰(あだか)も小山(こやま)のやうになつて居(を)る落葉(おちば)の上(うへ)を踏(ふ)んだり、また南半球(みなみはんきゆう)に特有(とくいう)の黄乳樹(わうにうじゆ)とて