-
トップ
>
-
來
>
-
らい
十
數年來浪を
枕に
世を
渡る
水夫共も
未曾有の
好航海だと
語つた
程で、
從て
其間には
格別に
記す
程の
事もない。
斯うした
地主にばかり
出會して
居れば
文句は
無いなど
戯れつゝ、
其方を
發掘に
掛つたが、
此所は
未だ三
千年來手のつかぬ
處であつて、
貝層の
具合が
大變に
好い。
斯る
島の
事とて、
路などのあらう
筈はなく、
熊笹の
間を
掻分けたり、
幾百千年來積り
積つて、
恰も
小山のやうになつて
居る
落葉の
上を
踏んだり、また
南半球に
特有の
黄乳樹とて