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人通
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ひとどほり
燒け
土がまだそれなりのもあるらしい、
道惡を
縫つて
入ると、その
癖、
人通も
少く、バラツク
建は
軒まばらに、
隅を
取つて、
妙にさみしい。
モンマルトルの中心と云はれる
大通は十二時を越えて不夜城の明るさを増すと云ふ
巴里唯一の
遊楽街だが、
此酒場のあるのは
大通から四
町程
入込んだ高地で、昼間さへ余り
人通が無いのだから
何うして
其時分ぢやからといふて、
滅多に
人通のない
山道、
朝顔の
咲いてる
内に
煙が
立つ
道理もなし。
叱!
默つて/\と、
目くばせして、
衣紋坂より
土手に
出でしが、
幸ひ
神田の
伯父に
逢はず、
客待の
車と、
烈しい
人通の
眞晝間、
露店の
白い
西瓜、
埃だらけの
金鍔燒
いま
見附の
坂を
下りかけると、
眞日中で、
丁ど
人通が
途絶えた。