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亡者
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まうじや
ふりがな文庫
“
亡者
(
まうじや
)” の例文
水中
(
すゐちゆう
)
より
青
(
あを
)
き火
閃々
(
ひら/\
)
ともえあがりければ、こは
亡者
(
まうじや
)
の
陰火
(
いんくわ
)
ならんと目を
閉
(
とぢ
)
てかねうちならし、しばらく念仏して目をひらきしに、橋の上二
間
(
けん
)
ばかり
隔
(
へだて
)
て
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
旧
(
もと
)
は
渡
(
わたし
)
で
対岸
(
むかう
)
に大きな柳の
樹
(
き
)
が
有
(
あ
)
つて、
其処
(
そこ
)
に
脱衣婆
(
ばあさん
)
が
居
(
ゐ
)
て、
亡者
(
まうじや
)
の
衣服
(
きもの
)
をふん
奪
(
ばい
)
て、六
道銭
(
だうせん
)
を取つて
居
(
ゐ
)
ましたが、
渡
(
わた
)
しはいけないといふ
議論
(
ぎろん
)
がありました
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
仕つり
其節
(
そのせつ
)
切腹
(
せつぷく
)
仕るべき
覺悟
(
かくご
)
に候然らば當年中にはよも御對顏の
運
(
はこ
)
びには相成まじく其内に
眞僞
(
しんぎ
)
判然
(
はんぜん
)
も仕らんかと所存を定め候
間
(
あひだ
)
今晩
(
こんばん
)
は
亡者
(
まうじや
)
の
姿
(
すがた
)
にて不淨門の番人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「年増でも新造でも、凄からうが當り前の人間だらうが、
亡者
(
まうじや
)
から手紙を貰ふやうな女は嫌ひだよ」
銭形平次捕物控:203 死人の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一度
(
いちど
)
何處
(
どこ
)
か
方角
(
はうがく
)
も
知
(
し
)
れない
島
(
しま
)
へ、
船
(
ふね
)
が
水汲
(
みづくみ
)
に
寄
(
よ
)
つた
時
(
とき
)
、
濱
(
はま
)
つゞきの
椰子
(
やし
)
の
樹
(
き
)
の
奧
(
おく
)
に、
恁
(
か
)
うね、
透
(
す
)
かすと、
一人
(
ひとり
)
、コトン/\と、
寂
(
さび
)
しく
粟
(
あは
)
を
搗
(
つ
)
いて
居
(
ゐ
)
た
亡者
(
まうじや
)
があつてね
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
先に立つた見物人が足を
留
(
とゞ
)
めて
故
(
もと
)
の墓地の名や
偶
(
たま/\
)
ある墓標の
主
(
ぬし
)
の姓氏を読んだり、又英米の
旅客
(
りよかく
)
が自身の名を
石壁
(
せきへき
)
の上に
留
(
とゞ
)
めたりするので生きた
亡者
(
まうじや
)
の線は幾度か
低徊
(
ていくわい
)
する。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
坊さんは鸚哥のやうな
法衣
(
ころも
)
を
被
(
き
)
て、鸚哥のやうに習ひ覚えたお経の文句を繰返して、それで無事に
亡者
(
まうじや
)
を極楽へ送りつけたらしい得意な顔をしてゐたが、遺族の注意を聞くと、さつと顔色をかへて
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
亡者
(
まうじや
)
めく人びとあまた
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
明治
(
めいぢ
)
十年に
西郷隆盛様
(
さいがうたかもりさま
)
や
桐野様
(
きりのさま
)
や
篠原様
(
しのはらさま
)
が
入
(
い
)
らツしやいまして、
陸軍省
(
りくぐんせう
)
をお
建
(
た
)
てになりました、それから
身丈格好
(
せいかつかう
)
の
揃
(
そろ
)
つた
亡者
(
まうじや
)
を選んで、毎日々々
調練
(
てうれん
)
でございます。
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「それに、重三郎が穴へ入るつもりで、中腰になつて、狹い入口を半分ほど入つた時、綱か何にか引いて、仕掛の石と材木を落したんだ。こんな器用なことは、狐や
亡者
(
まうじや
)
に出來ることぢやねエ」
銭形平次捕物控:110 十万両の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“亡者”の意味
《名詞》
あるものに取りつかれた人。
(出典:Wiktionary)
亡
常用漢字
小6
部首:⼇
3画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“亡者”で始まる語句
亡者扱
亡者達