二度目にどめ)” の例文
以前いぜん持主もちぬし二度目にどめのはお取次とりつぎ一人ひとり仕込しこんだおぼえはないから、ひとたちは無論むろんことみなと出入ではひる、國々くに/″\島々しま/″\のものにたづねても、まるつきしつうじない、希有けう文句もんくうたふんですがね
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それも道理だうりゆき夜道よみちしてとはひかねてこゝろならねどまた暫時しばらく二度目にどめれしちやかをうすらぐころになりてもおともなければいまぬものかるものかてにもならずてにして何時いつといふ際限さいげんもなしちがひになるともそれは
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
印半纏しるしばんてん一枚いちまいされて、いさゝかもめげないで、自若じじやくとしてむねをたゝいてるのに、なほまんちやんがある。久保田くぼたさんは、まるけのしかも二度目にどめだ。さすがに淺草あさくさにいさんである。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
翌月あくるつき二度目にどめときに、それでも氣絶きぜつはしませんでございました。そして、仙人せんにんちましたのははりではありません、きんくだで、みやくして、くだから生血いきちはれるつてことおぼえたのです。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)