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中二日
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なかふつか
主人はかくのごとく
自知の
明あるにも関せずその
自惚心はなかなか抜けない。
中二日置いて十二月四日の日記にこんな事を書いている。
が、地方としては、
此まで
経歴つた
其処彼処より、観光に
価値する名所が
夥い、と聞いて、
中二日ばかりの
休暇を、紫玉は此の土地に
居残つた。
中二日置いて三千代が
来る迄、代助の
頭は何等の
新しい
路を開拓し得なかつた。
彼の
頭の
中には職業の二字が大きな
楷書で焼き
付けられてゐた。
中二日置いて、突然平岡が
来た。其
日は乾いた
風が
朗らかな
天を
吹いて、
蒼いものが
眼に
映る、
常よりは
暑い天気であつた。
朝の新聞に菖蒲の案内が
出てゐた。
で、
中二日と
數へたのは、やがて
十四日には、
自分も
幹事の
片端を
承つた
義理の
宴曾が
一つあつた。
いづれも
心も
心ならねば、
長途の
勞を
休むる
閑なく、
急ぎ
樣子を
伺ひ
奉るに
何事もおほせ
出だされず、ゆる/\
休息いたせとあるに、
皆々不審に
堪へざりけり。
中二日置きて
一同を
召出ださる。