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なかふつか
中二日置いて三千代が
来る迄、代助の
頭は何等の
新しい
路を開拓し得なかつた。
彼の
頭の
中には職業の二字が大きな
楷書で焼き
付けられてゐた。
中二日置いて、突然平岡が
来た。其
日は乾いた
風が
朗らかな
天を
吹いて、
蒼いものが
眼に
映る、
常よりは
暑い天気であつた。
朝の新聞に菖蒲の案内が
出てゐた。
で、
中二日と
數へたのは、やがて
十四日には、
自分も
幹事の
片端を
承つた
義理の
宴曾が
一つあつた。