“わつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
16.7%
16.7%
和津16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むすめにも同氣どうきもとむる番頭ばんとう勘藏かんざうにのみわつかせば横手よこて
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
身にまと何樣どのやうなる出世もなるはずを娘に別れ孫を失ひ寄邊よるべなぎさ捨小舟すてこぶねのかゝる島さへなきぞとわつばかりに泣沈なきしづめり寶澤は默然もくねんと此長物語を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きいおかぬと申さるゝはもと不正ふせい金子かねゆゑしか出所でどころいはれぬはず何でも百兩は此方こつちの旦那が盜み取たるに相違なし四の五のいはれずと只今返されよサア/\如何にとつめよるにぞお政は無念むねん口惜くちをしわつと計りに泣出し成程當人の名前住所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
も見ずしてにげ行きけり此方の父女おやこは思ひも因ぬ管伴ばんたう忠兵衞が斷りにゆめかと計り驚きつ又はあきれてかほ見合みあは少時しばし言葉もあらざりしがお光はわつと聲立て其所へかつぱと打伏つ前後ぜんご正體しやうたいなきさけびぬ父もなみだに目を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
見給はゞ嘸驚きもなさる可く又お歎もなさる可しと思ひ廻せばまはすほど死で行身は悲歎かなしみもあらねど後へお殘りなさる其悲歎は如何ならん不孝はおゆるし下されと口には云ねど意の中おもひつゞけ打詫うちわぶる涙はむねにせぐり來てわつと計に泣出さんと爲しが父や目を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
和津わつに馬のりすてて青丹よし奈良路を近み徒歩かちゆわれきぬ
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
「……お前さんが来て呉れたんか。……お、お、お……これでわつッしらも助かろうわい。お、お、お……」
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)