“割（わつ）” の例文

見て居（ゐ）るとも知らず源八（げんぱち）は餅（もち）を取上（とりあ）げ二ツに割（わつ）て中（なか）の餡（あん）を繰出（くりだ）し、餡（あん）は餡（あん）餅（もち）は餅（もち）と両方（りやうはう）へ積上（つみあ）げまして、突然（とつぜん）懐中（ふところ）へ手（て）を突込（つツこ）み暫（しばら）くムグ／＼やつて居（ゐ）たが

黄金餅 (新字旧仮名) ／ 三遊亭円朝(著)

娘（むすめ）にも祕（ひ）め同氣（どうき）求（もと）むる番頭（ばんとう）の勘藏（かんざう）にのみ割（わつ）て明（あ）かせば横手（よこて）を

別れ霜 (旧字旧仮名) ／ 樋口一葉(著)

“割”の意味

《名詞》

(わり) 割ること。また割ったもの。

(わり) 大麦を臼などで、粗くひいたもの。

(わり) 割合。頻度。

(わり) 比率の単位。0.1を1割とする。

(わり) 利益率。対価。うまみ。

(わり) 割り当ての略。

(わり) 割引の略。

(わり) （「わりに」「わりと」の形で副詞的に）比較的。まずまず。

(わり) （「体言+のわりに（は）」「用言連体形+わりに（は）」「連体詞+わりに（は）」の形で）状況から予想される程度と比べるとそれよりは。〜にしては。
(出典:Wiktionary)

“割”の解説

割（わり）は割合を示す数値の後につける無次元の単位で、全体を十として示すものである。十分率（じゅうぶんりつ）ともいう。
(出典:Wikipedia)

割	常用漢字 小６ 部首:⼑ 12画