“干割”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひわ66.7%
ひわり16.7%
ひわれ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その裾の辺りへ去年の枯れ草を茂らせ、ところどころ壁土を落とした築地ついじ。鋲は錆び、瓦は破損いたみ、久しく開けないために、扉に干割ひわれの見える大門。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
流木をわるにしても、おのがないので、ジャック・ナイフで板をけずって、何本もくさびをこしらえて、それを流木の干割ひわりにうちこんだ。すると、正目のよく通ったアメリカ松は、気もちよくわれた。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
二十年ぐらいも前に難破した船の、マストらしい、アメリカ松で、縦に、たくさん干割ひわれがあります。正覚坊の大きいのが四頭、これは、あおむけにしてきました。ほかに、何もありません
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)