“棟割”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むねわり66.7%
むねわ26.7%
むなわり6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
棟割むねわり長屋を一軒仕切ったというような軒の低い家で、風雨にさらされて黒くなった大和障子やまとしょうじに糸のような細い雨がはすに降りかかった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
僕は早速さっそく彼と一しょに亀井戸かめいどに近い場末ばすえの町へ行った。彼の妹の縁づいた先は存外ぞんがい見つけるのにひまどらなかった。それは床屋とこやの裏になった棟割むねわ長屋ながやの一軒だった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
おらあまた、猫のさかるような高い処は厭だからよ。勘当された息子じゃねえが、二階で寝るとうなされらあ。身分相当割床と遣るんだ。棟割むなわりに住んでるから、壁隣のにぎやかなのが頼もしいや。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)