“せいち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
精緻77.4%
聖地6.5%
星馳3.2%
棲遅3.2%
栖遅1.6%
生知1.6%
生致1.6%
精微1.6%
西馳1.6%
靜地1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すべてのものに開かれ、何物も否定せず、何物も憎まず、寛大な同情で世界を観照する、広い精緻せいちな精神的好奇心をそなえていた。
なぜといふに、自分じぶんしゆきみおもたてまつると、其聖墓そのおはかこゝろうちにもうはいつてゐるからだ。亜孟アメン。どれ、日射ひあたりのいゝ此処ここへでも寝転ねころばうか。これこそ聖地せいちだ。われらが御主おんおるじ御足みあし何処どこをもきよくなされた。
力ある弧状を描いて走るその電光のここかしこに本流から分岐して大樹の枝のように目的点に星馳せいちする支流を見ることがあるだろう。あの支流の末は往々にして、黒雲にまれて消え失せてしまう。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
以前から別荘にしてあった世田ヶ谷の廃屋に棲遅せいちした。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
才はつたなくして零落れいらくせり、槐葉くわいえふ前蹤ぜんしようし難く、病重うして栖遅せいちす、柳枝りうし左のひぢ
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
悦ぶ孝といふべし生知せいちの君子九皋きうかうに鳴て聲天にきこゆる鶴殿をあしくも見あやまり狡才猾智の人とせしこそくやしけれ誠や馬を相して痩たるに失ひ人を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
宝素が友人の妻のために、遠く摂州の慈姑を生致せいちしたのは、伝ふべき佳話である。嶺南の茘枝れいしは帝王の驕奢を語り、摂州の慈姑は友朋の情誼を語る。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ドビュッシーほど詩はないが、ドビュッシーよりはリアリスティックで技巧はもっと精微せいちであり簡勁かんけいでもあった。レコードはおびただしい。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
東奔西馳せいち、熱心にその計画の有益かつ必要なることを伝道したるところ、志を同じゅうする者少なからざるの勢いなりしをもって、すなわち人を欧米に派遣して理想国建設の地を卜せしめ
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
品川しながは住居じうきよからとほくもあらぬきりむら其所そこ氷川神社ひがはじんじや境内けいだいに、たきぶも如何いかゞであるが、一にちしよけるにてきして靜地せいちに、清水しみづ人造瀧じんざうたきかゝつてるので