“すうねんらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
數年來66.7%
数年来33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外國ぐわいこく金利きんり數年來すうねんらい比較的ひかくてきたかいのに、日本にほん金利きんり昭和せうわねん以來いらい異常いじやうやすいのであるから金解禁きんかいきん出來でき爲替相場かはせさうば安定あんていしたならば日本にほん資金しきん外國ぐわいこく流出りうしゆつするであらう
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
以前いぜん卯平うへいであればさういふあぢ普通ふつうかつ佳味うまかんずるはずなのであるが、數年來すうねんらい佳味うま醤油しやうゆ惜氣をしげもなく使用しようしてくちにはおそろしい不味まづさをかんぜずにはられなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
わづか醤油しやうゆあぢのみが數年來すうねんらいかれした好味かうみたるをうしなはなかつたが、挽割麥ひきわりむぎつた粗剛こはめし齒齦はぐき到底たうていそれを咀嚼そしやくあたはぬのでこそつぱいまゝくだした。おつぎがぜんかうとすると
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
卯平うへいは一にちあるいた草臥くたびれひどたやうでもあるし、また自分じぶん村落むらかへつたのでこゝろ悠長のんびりとしたやうでもあるし、それに數年來すうねんらいばんくせあさはゆつくりとしてるのがれいであつたので
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
然し此の数年来すうねんらい賭博風とばくかぜは吹き過ぎて、遊人と云う者も東京に往ったり、比較的ひかくてき堅気かたぎになったりして、今は村民一同真面目まじめに稼いで居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)