“好味”のいろいろな読み方と例文

読み方	割合
うまい	33.3%
かうみ	33.3%
こうみ	33.3%

うまい

塩鰹（しおかつお）が非常に好味（うまい）といったので、その主人が、それなら、まだ残っているこの片身を持って行（ゆ）きたまえというので、それを新聞紙に包んでもらって、片手に提（さ）げながらやってくると

狸問答 (新字新仮名) ／ 鈴木鼓村(著)

かうみ

僅（わづか）に醤油（しやうゆ）の味（あぢ）のみが數年來（すうねんらい）の彼（かれ）の舌（した）に好味（かうみ）たるを失（うしな）はなかつたが、挽割麥（ひきわりむぎ）の勝（か）つた粗剛（こは）い飯（めし）は齒齦（はぐき）が到底（たうてい）それを咀嚼（そしやく）し能（あた）はぬのでこそつぱい儘（まゝ）に嚥（の）み下（くだ）した。おつぎが膳（ぜん）を引（ひ）かうとすると

土 (旧字旧仮名) ／ 長塚節(著)

こうみ

口には言えど、心にはなんのへろへろ碁、ただ一番に打ちつぶしくれんずと思い、盤面に向かい始めしところ、さしたる好味（こうみ）の手も見えねども、ややもすれば危うきことたびたびなり。

迷信と宗教 (新字新仮名) ／ 井上円了(著)

“好味”の意味

《名詞》

味がよいさま。また、そのような食べ物。
(出典:Wiktionary)

好	常用漢字 小４ 部首:⼥ 6画
味	常用漢字 小３ 部首:⼝ 8画