“こうみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
香味42.9%
小海28.6%
高味14.3%
好味14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その二つの香味こうみが、一葉女史の姿であり、心意気であり、魂であり、生活であったような気がする。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
小海こうみ線へ乗り換へて、急傾斜の上りになる。小泉、大泉と海抜と共にすばらしい景色になる。
釣十二ヶ月 (新字旧仮名) / 正木不如丘(著)
「殿様、とりあえずぎゅうを召上れ、まず当節は牛に限りますな、ことに築地の異人館ホテルの牛の味と来ては、見ても聞いてもこたえられねえ高味こうみでげす」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「さあ参りました、天下の高味こうみ、文明開化の食物——」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
口には言えど、心にはなんのへろへろ碁、ただ一番に打ちつぶしくれんずと思い、盤面に向かい始めしところ、さしたる好味こうみの手も見えねども、ややもすれば危うきことたびたびなり。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)