“やくみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤクミ
語句割合
薬味60.0%
藥味20.0%
役味6.7%
香味6.7%
香料6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「打ち立てはありがたいな。蕎麦そばの延びたのと、人間のが抜けたのは由来たのもしくないもんだよ」と薬味やくみをツユの中へ入れて無茶苦茶にき廻わす。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お房の口はやうやくほぐれて行きます。尤も平次は、煙草入から小粒こつぶを一つ掴み出して、鼻紙に包んで、お房の膝の下に押し込んだ早業も相當藥味やくみがきいたことでせう。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
引きます。お役味やくみには山葵わさび芥子からしとを
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
能代のしろの膳には、徳利とッくりはかまをはいて、児戯ままごとみたいな香味やくみの皿と、木皿に散蓮華ちりれんげが添えて置いてあッて、猪口ちょく黄金水おうごんすいには、桜花さくらはなびらが二枚散ッた画と、端に吉里と仮名で書いたのが
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
虚空に抵抗物は少いのだがくなるこの自然の約束を万物の上から観破して僕は螺旋が運動の妙則だと察したよ。サア話しが段々煮えて来た、ここへ香料やくみを落して一ト花さかせる所だ。
ねじくり博士 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)