藥味やくみ)” の例文
新字:薬味
私を厭がらせた皮肉も、嘗て私を吃驚びつくりさせた苛酷かこくさも、たゞもう美味な料理についたから藥味やくみのやうなものであつた。
お房の口はやうやくほぐれて行きます。尤も平次は、煙草入から小粒こつぶを一つ掴み出して、鼻紙に包んで、お房の膝の下に押し込んだ早業も相當藥味やくみがきいたことでせう。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
カピ妻 ちゃ、乳母うばこのかぎってて、もそっと藥味やくみっててたも。
乾葡萄をゑらんだり、藥味やくみを磨つたり、クリスマスケイクを捏ねたり、ミンスパイの材料をきざんだり、それからあなたのやうな素人しらうとの方には申上げたつてもおわかりにならないやうな
マーキュ 足下おぬし洒落しゃれ橙々酢だい/\ずといふかくぢゃ、藥味やくみにしたらすッぱからう。