“においもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
香料50.0%
香物50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「上様は可愛がってくださいました……紗のような天蓋が蔽うていて、忍びやかに匂う香料においものの、薄い煙りの漂う中で……でも上様のおかいなにも、そうして妾の腕にも、刺された銀の針のあとが、赤くついておりましたわねえ」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
麝鹿じゃろく で麝香じゃこうは実にチベットでは沢山である。麝猫じゃびょうとて猫のような形の香物においものを持って居る動物もあるそうですけれども、チベットのはそうでなくて一種の鹿の類です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)