トップ
>
薬味
>
やくみ
ふりがな文庫
“
薬味
(
やくみ
)” の例文
旧字:
藥味
○豚饅頭には支那風にニンニクと
木耳
(
きくらげ
)
とヤエナリ小豆のモヤシとを豚肉に交ぜ米利堅粉にてツナぎたるがよし。
薬味
(
やくみ
)
にもニンニクを刻む。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「打ち立てはありがたいな。
蕎麦
(
そば
)
の延びたのと、人間の
間
(
ま
)
が抜けたのは由来たのもしくないもんだよ」と
薬味
(
やくみ
)
をツユの中へ入れて無茶苦茶に
掻
(
か
)
き廻わす。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
納豆はそのまま混ぜてもよいが、普通に納豆を食べる場合と同じように、
醤油
(
しょうゆ
)
、
辛子
(
からし
)
、ねぎの
薬味
(
やくみ
)
切を加えて、充分
粘
(
ねば
)
るまでかき混ぜたものを入れるとよい。
夜寒に火を囲んで懐しい雑炊
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
薬味
(
やくみ
)
というものは常に少量ですが、絶対に必要です。味覚の発達しているものたちにとっては特に。
獄中への手紙:06 一九三九年(昭和十四年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
その鏡に彼女の姿が映っていることを
覚
(
さと
)
らずに、クラリモンドはいつも二人の食卓のあとで使うことにしている、
薬味
(
やくみ
)
を入れた葡萄酒の盃のなかに、何かの粉を入れているのです。
世界怪談名作集:05 クラリモンド
(新字新仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
▼ もっと見る
生籬の萩が葉を見て花を見てあとは
苅
(
か
)
られて萩籬の料になったり、林の散歩にぬいて来て
捨植
(
すてうえ
)
にして置いた芽生の山椒が一年中の
薬味
(
やくみ
)
になったり、構わずに置く孟宗竹の
筍
(
たけのこ
)
が汁の実になったり
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
おさとうに
薬味
(
やくみ
)
に、あまいものずくめ。
まざあ・ぐうす
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
醤油
(
しょうゆ
)
だ、
薬味
(
やくみ
)
だといって、それらにばかりやかましくいったところで、もちろん、それもやかましくいわねばなりませんが、それら工夫のことは第二義のことで
日本料理の基礎観念
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
取り「サア玉江さん、塩は
如何
(
いかが
)
です、
薬味
(
やくみ
)
も取って差上げましょうか。オヤ薬味壺が出ていない。オイ中川君中川君、見渡す処この卓上に薬味壺が出ていない。ウシターソースは
何処
(
どこ
)
にある、もしや御失念になったのではあるまいか」と
頻
(
しきり
)
にキョロキョロ見廻している。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
わざわざ
素焼
(
すや
)
きにしても可、塩焼き、付け焼きともに可。宴会
土産
(
みやげ
)
の折り詰の焼き魚を利用するなども
狙
(
ねら
)
いである。この
雑炊
(
ぞうすい
)
には、
薬味
(
やくみ
)
ねぎに
刻
(
きざ
)
んだものを、混合さすことなどは賢明な方法である。
夜寒に火を囲んで懐しい雑炊
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
“薬味”の意味
《名詞》
薬味(やくみ)
漢方薬を構成する生薬の成分や種類。
風味を増したりするなどために食品にそえる香辛料。
(出典:Wiktionary)
“薬味”の解説
薬味(やくみ)とは、漢方薬および匂いの強い料理用の香味料のことを指す。
(出典:Wikipedia)
薬
常用漢字
小3
部首:⾋
16画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“薬味”で始まる語句
薬味箪笥
薬味容