トップ
>
高窓
>
たかまど
ふりがな文庫
“
高窓
(
たかまど
)” の例文
高窓
(
たかまど
)
の
障子
(
しょうじ
)
の
破
(
やぶ
)
れ
穴
(
あな
)
に、
風
(
かぜ
)
があたると、ブー、ブーといって、
鳴
(
な
)
りました。もう
冬
(
ふゆ
)
が
近
(
ちか
)
づいていたので、いつも
空
(
そら
)
は
暗
(
くら
)
かったのです。
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いまとは
異
(
ちが
)
ってそのころは武士町の
高窓
(
たかまど
)
に灯がうっすりと漏れているだけで、道路の上はただうるしのような闇になっているのです。
ゆめの話
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
旧冬
(
きうとう
)
より
降積
(
ふりつもり
)
たる雪家の
棟
(
むね
)
よりも高く、春になりても家内
薄暗
(
うすくら
)
きゆゑ、
高窓
(
たかまど
)
を
埋
(
うづめ
)
たる雪を
掘
(
ほり
)
のけて
明
(
あかり
)
をとること前にもいへるが如し。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
徳田秋声君の家の隣家の二十歳ばかりの青年が、ちょうど徳田家の
高窓
(
たかまど
)
の外にあった
地境
(
じざかい
)
の大きな柿の樹の下に、
下駄
(
げた
)
を脱ぎ
棄
(
す
)
てたままで行方不明になった。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
営舎
(
えいしゃ
)
の
高窓
(
たかまど
)
ががた/\と
揺
(
ゆ
)
れる
一九三二・二・二六:―白テロに斃た××聯隊の革命的兵士に―
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
▼ もっと見る
旧冬
(
きうとう
)
より
降積
(
ふりつもり
)
たる雪家の
棟
(
むね
)
よりも高く、春になりても家内
薄暗
(
うすくら
)
きゆゑ、
高窓
(
たかまど
)
を
埋
(
うづめ
)
たる雪を
掘
(
ほり
)
のけて
明
(
あかり
)
をとること前にもいへるが如し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
佐吉
(
さきち
)
が
寝
(
ね
)
ていると、
高窓
(
たかまど
)
の
破
(
やぶ
)
れから、ちらちらと
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
がさしこみます。それは、
青
(
あお
)
いガラスのようにさえた
冬
(
ふゆ
)
の
空
(
そら
)
に
輝
(
かがや
)
いているのでありました。
酔っぱらい星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、まったく
夜
(
よる
)
になって、
床
(
とこ
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
はい
)
りますと、いつも
高窓
(
たかまど
)
から一つ
星
(
ぼし
)
の
光
(
ひかり
)
がもれてさすのでありました。
酔っぱらい星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
高窓
(
たかまど
)
の
色
(
いろ
)
ガラスから
流
(
なが
)
れる、
黄
(
き
)
や
紫
(
むらさき
)
や、
青
(
あお
)
の
光線
(
こうせん
)
は、
不思議
(
ふしぎ
)
な
夢
(
ゆめ
)
の
国
(
くに
)
を
思
(
おも
)
わせました。
鳥鳴く朝のちい子ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、いつものように
高窓
(
たかまど
)
の
破
(
やぶ
)
れから
空
(
そら
)
を
仰
(
あお
)
ぎますと、
不思議
(
ふしぎ
)
にも、ちょうど、三
角
(
かく
)
な
帽子
(
ぼうし
)
を
頭
(
あたま
)
にかぶったおじいさんが、よちよちと
転
(
ころ
)
びそうに、
大空
(
おおぞら
)
を
上
(
のぼ
)
ってゆくのでありました。
酔っぱらい星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“高窓”の解説
高窓(たかまど)またはクリアストーリー(en: Clerestory)とは、建築上で壁の上部に採光または通気のために置く窓のとこである。歴史的には、ローマ時代のバシリカの壁側の二階、またはロマネスク建築またはゴチック建築の教会堂で身廊の壁側の側廊の壁の高い部分に置くいくつかの窓を指している。
高窓は鉄道車両および自動車などの交通車両の側面にも置かれることもある。機能的に、日本建築の「欄間」に似ているところがある。
(出典:Wikipedia)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
窓
常用漢字
小6
部首:⽳
11画
“高”で始まる語句
高
高価
高輪
高尚
高麗
高野
高嶺
高原
高山
高邁