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饒舌
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おしやべり
ふりがな文庫
“
饒舌
(
おしやべり
)” の例文
其處へ
饒舌
(
おしやべり
)
の叔母が子供達と共に泊りに來たのが、今朝も信吾は其叔母に捉まつて出懸けかねた。吉野は昌作を伴れて出懸けた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「二枚だよ。」などゝ私の分まで切つてしまふと、決して私が言葉をいれる余地が無いほどの
饒舌
(
おしやべり
)
を続けるのであつた。
競馬の日
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
楽になつたとお喜びなさろうか、それとも折ふしはあの話し好きの
饒舌
(
おしやべり
)
のさわがしい人が居なくなつたで、少しは淋しい位に思ひ出して下さろうか
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
食後の雑談は、更に
賑
(
にぎや
)
かに弾んだ。私は既に完全に、彼等の仲間になり切つてゐた。私は他人に劣らず
饒舌
(
おしやべり
)
になつた。而して皆に劣らず警句の吐き競べを始めた。
良友悪友
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
……
石頭
(
いしあたま
)
に
角
(
かど
)
のある、
大出額
(
おほおでこ
)
で、
口
(
くち
)
を
逆
(
さかさ
)
のへの
字
(
じ
)
に、
饒舌
(
おしやべり
)
をムツと
揉堪
(
もみこた
)
へ、
横撫
(
よこな
)
でが
癖
(
くせ
)
の
鼻頭
(
はなさき
)
をひこつかせて、こいつ、
日暮里
(
につぽり
)
の
煙
(
けむり
)
より、
何處
(
どこ
)
かの
鰻
(
うなぎ
)
を
嗅
(
か
)
ぎさうな、
團栗眼
(
どんぐりまなこ
)
がキヨロリと
光
(
ひか
)
つて
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
夾竹桃と
饒舌
(
おしやべり
)
な白蓮の
間
(
あはひ
)
をすべりゆく
ランボオ詩集
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
樂
(
らく
)
になつたとお
喜
(
よろこ
)
びなさろうか、
夫
(
そ
)
れとも
折
(
をり
)
ふしは
彼
(
あ
)
の
話
(
はな
)
し
好
(
ず
)
きの
饒舌
(
おしやべり
)
のさわがしい
人
(
ひと
)
が
居
(
ゐ
)
なくなつたで、
少
(
すこ
)
しは
淋
(
さび
)
しい
位
(
くらゐ
)
に
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
して
下
(
くだ
)
さろうか
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
……考へた時は大變面白かつたが、
恁
(
かう
)
書いて見ると、興味索然たりだ。
饒舌
(
おしやべり
)
は品格を
傷
(
そこな
)
ふ所以である。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
……考へた時は大変面白かつたが、恁書いて見ると、興味索然たりだ。
饒舌
(
おしやべり
)
は品格を
傷
(
そこな
)
ふ所以である。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
夫れとも折ふしは彼の話し好きの
饒舌
(
おしやべり
)
のさわがしい人が居なくなつたで、少しは淋しい位に思ひ出して下さろうか、まあ何と思ふてお出なさると
此樣
(
こん
)
な事を問ひかけるに、仰しやるまでもなく
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我
(
わ
)
れも
思
(
おも
)
ひの
燃
(
も
)
ゆるに
似
(
に
)
たり、一
夜
(
よ
)
仲働
(
なかばたら
)
きの
福
(
ふく
)
こゑを
改
(
あらた
)
めて、
言
(
い
)
はねば
人
(
ひと
)
の
知
(
し
)
らぬ
事
(
こと
)
、いふて
私
(
わたし
)
の
徳
(
とく
)
にも
成
(
な
)
らぬを、
無言
(
むごん
)
にいられませぬは
饒舌
(
おしやべり
)
の
癖
(
くせ
)
、お
聞
(
き
)
きに
成
(
な
)
つても
知
(
し
)
らぬ
顏
(
かほ
)
に
居
(
い
)
て
下
(
くだ
)
さりませ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
饒
漢検1級
部首:⾷
21画
舌
常用漢字
小6
部首:⾆
6画
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饒舌家
饒舌娘
饒舌廻
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饒舌続
饒舌録
饒舌愛嬌