重大ぢゆうだい)” の例文
と、やが立留たちとゞまつて室内しつない人々ひと/″\みまはして昂然かうぜんとしていまにもなに重大ぢゆうだいことはんとするやうな身構みがまへをする。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
大根だいこでも青菜あをなでも比較的ひかくてき餘計よけいたくはへをすることが彼等かれらには重大ぢゆうだい條件でうけんひとつにつてるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
きはめて重大ぢゆうだいなるまた單純たんじゆんなるものをのぞいては、萬國ばんこく共通けうつうのものはいのである。
平凡へいぼん出來事できごと重大ぢゆうだい變化へんくわさせる運命うんめいちからおそろしがつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
署長しよちやう顏付かほつきべつつたとかおもつて、んでもれはまち重大ぢゆうだい犯罪はんざい露顯あらはれたのでれを至急しきふ報告はうこくするのであらうなどとめて、しきりにれがになつてならぬ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
いま吾等われらは、重大ぢゆうだい使命しめいびながら、何時いつ大陸たいりくくといふ目的あてく、此儘このまゝ空中くうちう漂蕩へうたうしてつて、其間そのあひだむなしく豫定よてい期日きじつ經※けいくわしてしまつたことならば、後悔こうくわいほぞむともおよぶまい。
じつに、この大使命だいしめい重大ぢゆうだいことである。