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酒宴
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しゅえん
ふりがな文庫
“
酒宴
(
しゅえん
)” の例文
百姓は
気狂
(
きちが
)
いのように
猛
(
たけ
)
る。それを
仮借
(
かしゃく
)
なくズルズルと引きずってきて、やがて、
大久保石見
(
おおくぼいわみ
)
が
酒宴
(
しゅえん
)
をしている
庭先
(
にわさき
)
へすえた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何事かと
訝
(
いぶか
)
りつつも行きて見れば、同志ら今や
酒宴
(
しゅえん
)
の
半
(
なか
)
ばにて、
酌
(
しゃく
)
に
侍
(
じ
)
せる
妓
(
ひと
)
のいと
艶
(
なま
)
めかしうそうどき立ちたり。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
五郎は福兵長と、
興梠
(
こうろぎ
)
という酒好きの二等兵曹をつれて、しばしば宿舎を抜け出て、
酒宴
(
しゅえん
)
を開いた。アルミの食器に一号アルコールを半分ほど入れ、マッチで火をつける。
幻化
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
ロミオ 二
度
(
ど
)
と
問
(
と
)
はれいでも
話
(
はな
)
しませう。
仇敵
(
かたき
)
の
家
(
いへ
)
で
酒宴
(
しゅえん
)
の
最中
(
さいちゅう
)
、だまし
撃
(
うち
)
に
予
(
わし
)
に
創
(
きず
)
を
負
(
お
)
はした
者
(
もの
)
があったを、
此方
(
こち
)
からも
手
(
て
)
を
負
(
お
)
はした。
二人
(
ふたり
)
の
受
(
う
)
けた
創
(
きず
)
は
貴僧
(
こなた
)
の
藥力
(
やくりき
)
を
借
(
か
)
れば
治
(
なほ
)
る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
出発の前々夜、合宿引上げの
酒宴
(
しゅえん
)
が、おわると、皆は三々五々、芸者買いに出かけてしまい、残ったのは、また、舵の清さん、七番の坂本さん、それと、ぼくだけになってしまいました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
▼ もっと見る
王様は
櫓
(
やぐら
)
に上がって、
大勢
(
おおぜい
)
の家来達と
酒宴
(
しゅえん
)
をなされました。お城の門は表も裏もすっかり開け放されて、城下の人達が大勢はいって来ました。皆美しく
着飾
(
きかざ
)
って、お城の庭で踊りを致しました。
お月様の唄
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
およそ中津にて
酒宴
(
しゅえん
)
遊興
(
ゆうきょう
)
の
盛
(
さかん
)
なる、古来特にこの時を以て
最
(
さい
)
とす。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
水夫等は
甲板
(
かんぱん
)
にあつまって
酒宴
(
しゅえん
)
をひらいた。片目で右眼が二倍の働きをするようにギロギロ光る水夫長のワルストンが、酒によっぱらって日ごろの不平をならべたてた。かれは
海蛇
(
うみへび
)
のあだ名があった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
いそいでつみこんだ上で、
酒宴
(
しゅえん
)
をゆるすことにしましょう
火薬船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「せっかく、ご
酒宴
(
しゅえん
)
のお
招
(
まね
)
きをうけましたが、まだ身分の
定
(
さだ
)
まらぬ
浪人境界
(
ろうにんきょうがい
)
で、出席はおそれおおいと
辞退
(
じたい
)
しましたので、手まえの
屋敷
(
やしき
)
にのこしてまいりました」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
酒宴
(
しゅえん
)
がはじまっているらしい。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そこへ、おそく
酒宴
(
しゅえん
)
にまねかれた、
菊池半助
(
きくちはんすけ
)
が
末席
(
まっせき
)
にすわった。
隠密
(
おんみつ
)
のものは、
禄
(
ろく
)
は高いが
士格
(
しかく
)
としては
下輩
(
げはい
)
なので、めったに、こういう席に
招
(
しょう
)
じられることはない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
酒
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
宴
常用漢字
中学
部首:⼧
10画
“酒”で始まる語句
酒
酒肴
酒場
酒瓶
酒代
酒杯
酒精
酒屋
酒樽
酒盃