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轅棒
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かぢぼう
ふりがな文庫
“
轅棒
(
かぢぼう
)” の例文
何が楽しみに
轅棒
(
かぢぼう
)
をにぎつて、何が望みに
牛馬
(
うしうま
)
の真似をする、
銭
(
ぜに
)
を貰へたら嬉しいか、酒が呑まれたら愉快なか、考へれば何もかも
悉皆
(
しつかい
)
厭やで
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
軒の低い呉服屋や荒物屋などの竝んだ商家の通りを過ぎて俥が棧橋の手前の切符賣場にやつと
轅棒
(
かぢぼう
)
を下すと、ぽうと笛を吹いて汽船の姿が近くの水の上に見えた。
湖光島影:琵琶湖めぐり
(旧字旧仮名)
/
近松秋江
(著)
表に人のくるけはひがして、がたりと
轅棒
(
かぢぼう
)
の下りた音がした。
計画
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
何
(
なに
)
が
樂
(
たの
)
しみに
轅棒
(
かぢぼう
)
をにぎつて、
何
(
なに
)
が
望
(
のぞ
)
みに
牛馬
(
うしうま
)
の
眞似
(
まね
)
をする、
錢
(
ぜに
)
を
貰
(
もら
)
へたら
嬉
(
うれ
)
しいか、
酒
(
さけ
)
が
呑
(
の
)
まれたら
愉快
(
ゆくわい
)
なか、
考
(
かんが
)
へれば
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
悉皆
(
しつかい
)
厭
(
い
)
やで
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
表に人のくるけはひがして、がたりと
轅棒
(
かぢぼう
)
の下りた音がした。
計画
(旧字旧仮名)
/
平出修
(著)
▼ もっと見る
嘸
(
さぞ
)
不意でお驚きなさりましたろう、車を挽くと言ふも名ばかり、何が樂しみに
轅棒
(
かぢぼう
)
をにぎつて、何が望みに牛馬の眞似をする、錢が貰へたら嬉しいか、酒が呑まれたら愉快なか
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さりとはをかしく罪の無き子なり、貧なれや阿波ちゞみの筒袖、己れは揃ひが間に合はなんだと知らぬ友には言ふぞかし、我れを頭に六人の子供を、養ふ親も
轅棒
(
かぢぼう
)
にすがる身なり
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さりとはをかしく罪の無き子なり、貧なれや
阿波
(
あわ
)
ちぢみの
筒袖
(
つつそで
)
、己れは揃ひが間に合はなんだと知らぬ友には言ふぞかし、我れを
頭
(
かしら
)
に六人の子供を、養ふ親も
轅棒
(
かぢぼう
)
にすがる身なり
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さりとはをかしく
罪
(
つみ
)
の
無
(
な
)
き
子
(
こ
)
なり、
貧
(
ひん
)
なれや
阿波
(
あわ
)
ちゞみの
筒袖
(
つゝそで
)
、
己
(
お
)
れは
揃
(
そろ
)
ひが
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
はなんだと
知
(
し
)
らぬ
友
(
とも
)
には
言
(
い
)
ふぞかし、
我
(
わ
)
れを
頭
(
かしら
)
に六
人
(
にん
)
の
子供
(
こども
)
を、
養
(
やし
)
ふ
親
(
おや
)
も
轅棒
(
かぢぼう
)
にすがる
身
(
み
)
なり
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
雨
(
あめ
)
はふれど
雪
(
ゆき
)
は
降
(
ふ
)
れど
其處
(
そこ
)
に
轅棒
(
かぢぼう
)
おろさぬ
事
(
こと
)
なしと
口
(
くち
)
さがなき
車夫
(
しやふ
)
の
誰
(
た
)
れに申せしやら、
某
(
それ
)
から
某
(
それ
)
と
傳
(
つた
)
はりて
想像
(
さうぞう
)
のかたまりは
影
(
かげ
)
となり
形
(
かたち
)
となり
種々
(
さま/″\
)
の
噂
(
うわさ
)
となり、
人
(
ひと
)
知
(
し
)
れず
氣
(
き
)
をもみ
給
(
たま
)
ふ
御方
(
おんかた
)
もありし
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
轅
漢検1級
部首:⾞
17画
棒
常用漢字
小6
部首:⽊
12画
“轅”で始まる語句
轅
轅門
轅馬
轅門斬子
轅台
轅越
轅固生