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薄気味
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うすきみ
ふりがな文庫
“
薄気味
(
うすきみ
)” の例文
旧字:
薄氣味
何
(
なん
)
にも
言
(
い
)
はず
急
(
きふ
)
にものもいはれないで
瞻
(
みまも
)
ると、
親仁
(
おやぢ
)
はじつと
顔
(
かほ
)
を
見
(
み
)
たよ。
然
(
さ
)
うしてにや/\と、
又
(
また
)
一
通
(
とほり
)
の
笑方
(
わらひかた
)
ではないて、
薄気味
(
うすきみ
)
の
悪
(
わる
)
い
北叟笑
(
ほくそゑみ
)
をして
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
処
(
ところ
)
へ大きな
丈
(
たけ
)
三
尺
(
しやく
)
もある
白張
(
しらはり
)
の
提灯
(
ちやうちん
)
が
吊
(
つる
)
さがつて
居
(
を
)
ります、
其提灯
(
そのちやうちん
)
の
割
(
わり
)
には
蝋燭
(
ろうそく
)
が
細
(
ほそ
)
うございますからボンヤリして、
何
(
ど
)
うも
薄気味
(
うすきみ
)
の悪いくらゐ
何
(
なん
)
か
陰々
(
いん/\
)
として
居
(
を
)
ります。
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
最初
(
さいしょ
)
は
馬
(
うま
)
に
乗
(
の
)
るのが
何
(
なに
)
やら
薄気味
(
うすきみ
)
悪
(
わる
)
いように
思
(
おも
)
われましたが、
行
(
や
)
って
居
(
お
)
ります
内
(
うち
)
にだんだんと
乗馬
(
じょうば
)
が
好
(
す
)
きになったと
言
(
い
)
うよりも、
寧
(
むし
)
ろ
馬
(
うま
)
が
可愛
(
かわい
)
くなって
来
(
き
)
たのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
まだ光枝が名乗りもしないのに、紳士の方では、彼女のことを
先刻
(
せんこく
)
知っているといったような態度を示しているのだ。どことなく
薄気味
(
うすきみ
)
わるさが、彼女の
背筋
(
せすじ
)
に
匐
(
は
)
いあがってくる。
什器破壊業事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「まいどおおけに」「どうぞごひいきに」夫婦がかりで
薄気味
(
うすきみ
)
悪
(
わる
)
いほどサーヴィスをよくしたが、
人気
(
じんき
)
が悪いのか新店のためか、その日は十五人客が来ただけで、それもほとんど替刃ばかり
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
▼ もっと見る
なんだか
薄気味
(
うすきみ
)
の悪い問いぶり。
大菩薩峠:06 間の山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
なんだか
薄気味
(
うすきみ
)
がわるいわ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
何んにも言わず急にものもいわれないで
瞻
(
みまも
)
ると、
親仁
(
おやじ
)
はじっと顔を見たよ。そうしてにやにやと、また一通りの笑い方ではないて、
薄気味
(
うすきみ
)
の悪い
北叟笑
(
ほくそえみ
)
をして
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
現世
(
げんせ
)
の
人達
(
ひとたち
)
から
観
(
み
)
れば、
死
(
し
)
というものは
何
(
なに
)
やら
薄気味
(
うすきみ
)
のわるい、
何
(
なに
)
やら
縁起
(
えんぎ
)
でもないものに
思
(
おも
)
われるでございましょうが、
私
(
わたくし
)
どもから
観
(
み
)
れば、それは一
疋
(
ぴき
)
の
蛾
(
が
)
が
繭
(
まゆ
)
を
破
(
やぶ
)
って
脱
(
ぬ
)
け
出
(
で
)
るのにも
類
(
るい
)
した
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
薄気味
(
うすきみ
)
わるい表情と口調とで、
訓戒
(
くんかい
)
を与えるのだった。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「おお、
薄気味
(
うすきみ
)
が悪いねえ。」
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“薄気味”で始まる語句
薄気味悪