なや)” の例文
新字:
正太しようたおそる/\まくらもとへつて、美登利みどりさんうしたの病氣びようきなのか心持こゝろもちわるいのか全體ぜんたいうしたの、とのみは摺寄すりよらずひざいてこゝろばかりをなやますに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
きみゆゑこそ可惜あたら青年わかもの一人ひとり此處こヽにかくあさましきていたらくと、まど小笹をざヽかぜそよともげねば、らぬ令孃ひめ大方おほかた部屋へやこもりて、ことなどにいよいよこヽろなやまさせけるが
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
れとなやみておくさま不覺そゞろうちまどひぬ、此明このあけくれのそらいろは、れたるときくもれるごとく、いろにしみてあやしきおもひあり、時雨しぐれふるかぜおとひととぼそをたゝくに
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)