背嚢はいなう)” の例文
眞中まんなか卓子テエブルかこんで、入亂いりみだれつゝ椅子いすけて、背嚢はいなうかず、じうひきつけたまゝ、大皿おほざらよそつた、握飯にぎりめし赤飯せきはん煮染にしめをてん/″\につてます。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
望みのとほりみんな背嚢はいなうの中に納めてやりたいことはもちろんだったが、それでは僕も身動きもできなくなるのだから気の毒だったがその中からごくいゝやつだけ撰んださ。
楢ノ木大学士の野宿 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
おも背嚢はいなうけられるかたじうささへた右手みぎてゆびあしかかと——その處處ところどころにヅキヅキするやうないたみをかんじながら、それを自分じぶんからだいたみとはつきり意識いしきするちからさへもなかつた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
其後そのうしろの新公園を朝霧の中に濡れた落葉を踏んで凱旋門まで抜けたのは気持を清清すが/″\させた。其処そこで逢つた三人づれの小学の女生徒が黒い服に揃ひの青い帽をかぶつて背嚢はいなうを負うて居たのは可愛かあいかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
はつとくと、まへ兵士へいし背嚢はいなう鼻先はなさきがくつついてゐたりした。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
あとから、背嚢はいなう荷銃になひづつしたのを、一隊いつたい十七にんまでかぞへました。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
前衛:300メエトル 附け剣 前へ 大道だいだう 散兵 熱心 激励 群馬ぐんば わき うなじ 褐色 銅色どうしよく 気息いきづかひ プラス 背嚢はいなう 30キロ 警戒=大秤量機ひやうりやうき 鉄屑 貯金づつ 怯儒きよだ:3戦慄 号令 石 熱狂 敵 誘導物 敏捷 名誉
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
変な灰色の袋のやうな背嚢はいなうをしょひ
楢ノ木大学士の野宿 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
中へはひって背嚢はいなうをとる。
楢ノ木大学士の野宿 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)