しろ)” の例文
之は労働の軍事化の観念であり、夫が労働組合脱退の奨励ともなれば、やがて国家的報仕労働というシステ無にも発展出来るしろ物である。
社会時評 (新字新仮名) / 戸坂潤(著)
えいせいで、シイ・テツサア四・五鏡玉レンズ、千百六十分の一べうまでくシヤツタア付の、手ふだかたレフレツクス、しろようとしてはほとんどこの上ないものといつて差支さしつかへないのだが
而して身外の水も亦、味を解きて人に伝ふるの大作用をなす。譬へば青黄赤黒の色も畢竟水の力を得てしろを染むるが如し。水無ければ、絢爛の美、錦繍のあやつひに成らざるなり。
(新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
孫權そんけん或時あるときさう再興さいこうをして屏風びやうぶゑがかしむ、畫伯ぐわはくふでつてあやまつておとしてしろきにてんつ。つてごまかして、はへとなす、孫權そんけんしんなることをうたがうてもつはじいてかへりみてわらふといへり。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
常陸ひだちの海がんあさ鰹船かつをふねの出かけをうつした印畫いんぐわを或る專門せんもん家に見せた時には、どうしてもそれが中學三年生のしろ人であるわたし撮影さつえい現像げんぞうつけにかゝるといふことをしんじてもらへなかつた。