畫家ぐわか)” の例文
新字:画家
それからまたパリのあるカツフエにやはり紅毛人こうもうじん畫家ぐわか一人ひとり、一わんの「しるこ」をすゝりながら、——こんな想像さうぞうをすることは閑人かんじん仕事しごと相違さうゐない。
しるこ (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それがくせのいつものふとした出來心できごころで、銀座ぎんざ散歩さんぽみちすがら、畫家ぐわかをつとはペルシア更紗さらさ壁掛かべかけつてた。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
其中そのうちには、さすが御大名丈おだいみやうだけあつて、惜氣をしげもなく使つかふのがこの畫家ぐわか特色とくしよくだから、いろ如何いかにも美事みごとであるとやうな、宗助そうすけにはみゝあたらしいけれども
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
近代日本きんだいにほんのこのすぐれた文人ぶんじんふではじめて麻雀マアジヤンのことがかれたといふのは不思議ふしぎ因縁いんねんともふべきで、カフエ・プランタンではじめて麻雀マアジヤンあそんだ人達ひとたち文人ぶんじん畫家ぐわかおほかつたといふのと相俟あひまつて
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
貧乏びんばふ畫家ぐわかつまとして三年間ねんかんで三百ゑんめたあたしの經驗けいけんか?」
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)