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ちんちよう
ふりがな文庫
“
珍重
(
ちんちよう
)” の例文
お
氣
(
き
)
の
毒樣
(
どくさま
)
なこつたが
獨活
(
うど
)
の
大木
(
たいぼく
)
は
役
(
やく
)
にたゝない、
山椒
(
さんしよ
)
は
小粒
(
こつぶ
)
で
珍重
(
ちんちよう
)
されると
高
(
たか
)
い
事
(
こと
)
をいふに、
此野郎
(
このやらう
)
めと
脊
(
せ
)
を
酷
(
ひど
)
く
打
(
う
)
たれて
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
抛下
(
はうか
)
す、
吾家
(
ごか
)
の骨董羹。
今日
(
こんにち
)
喫
(
きつ
)
し得て
珍重
(
ちんちよう
)
ならば、
明日
(
みやうにち
)
厠上
(
しじやう
)
に瑞光あらん。糞中の
舎利
(
しやり
)
、
大家
(
たいか
)
看
(
み
)
よ。(五月三十日)
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其
(
その
)
都度
(
つど
)
御米
(
およね
)
は
眞丸
(
まんまる
)
な
縁
(
ふち
)
の
燒
(
や
)
けた
銀
(
ぎん
)
の
月
(
つき
)
と、
絹地
(
きぬぢ
)
から
殆
(
ほと
)
んど
區別
(
くべつ
)
出來
(
でき
)
ない
樣
(
やう
)
な
穗芒
(
ほすゝき
)
の
色
(
いろ
)
を
眺
(
なが
)
めて、
斯
(
こ
)
んなものを
珍重
(
ちんちよう
)
する
人
(
ひと
)
の
氣
(
き
)
が
知
(
し
)
れないと
云
(
い
)
ふ
樣
(
やう
)
な
見
(
み
)
えをした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
最
(
もつと
)
も
饗膳
(
きやうぜん
)
なりとて
珍重
(
ちんちよう
)
するは、
長蟲
(
ながむし
)
の
茹初
(
ゆでたて
)
なり。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
背負
(
せおひ
)
て
直
(
すぐ
)
に
隣裏
(
となりうら
)
より呼初め一軒づつに今日は
結構
(
けつこう
)
な御天氣にて御家内樣御揃ひ遊され御
壯健
(
さうけん
)
の
段
(
だん
)
珍重
(
ちんちよう
)
に存候偖私しは馬喰町二丁目家主治兵衞店紙屑買長八と申者なり
以來
(
いらい
)
御見知
(
おみしり
)
置
(
おか
)
れまして御心安く願ひ
上
(
あげ
)
ます
未
(
まだ
)
紙屑
(
かみくづ
)
は
溜
(
たま
)
りませんかと
永
(
なが
)
口上
(
こうじやう
)
にて
叮嚀
(
ていねい
)
に云て
歩行
(
あるく
)
故
(
ゆゑ
)
裏々
(
うら/\
)
の内儀達は大いに笑ひけれども長八は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
然し、室生君は、さだめしこの室生君自身の干物を
珍重
(
ちんちよう
)
して食べることだらう。(昭和二年四月)
食物として
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
若し将来、西洋人が日本の文芸を
珍重
(
ちんちよう
)
するとすれば、東洋的の文芸を珍重するだらう。
東西問答
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
珍
常用漢字
中学
部首:⽟
9画
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
“珍重”で始まる語句
珍重珍重