“隣裏”の読み方と例文
読み方割合
となりうら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一ツ棟だ、かえって火元よりは火廻りの早かった藤木の方が何もかも丸焼けで、垣根を破って隣裏となりうらへ逃出し一家いっか命だけは無事だった。で、神田白銀町しろかねちょうの煙草問屋へチンコッきりに通うようになった。
背負せおひすぐ隣裏となりうらより呼初め一軒づつに今日は結構けつこうな御天氣にて御家内樣御揃ひ遊され御壯健さうけんだん珍重ちんちように存候偖私しは馬喰町二丁目家主治兵衞店紙屑買長八と申者なり以來いらい御見知おみしりおかれまして御心安く願ひあげますまだ紙屑かみくづたまりませんかとなが口上こうじやうにて叮嚀ていねいに云て歩行あるくゆゑ裏々うら/\の内儀達は大いに笑ひけれども長八は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)