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新婚
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しんこん
ふりがな文庫
“
新婚
(
しんこん
)” の例文
あはれ
新婚
(
しんこん
)
の
式
(
しき
)
を
擧
(
あ
)
げて、
一年
(
ひとゝせ
)
の
衾
(
ふすま
)
暖
(
あたゝ
)
かならず、
戰地
(
せんち
)
に
向
(
むか
)
つて
出立
(
いでた
)
つた
折
(
をり
)
には、
忍
(
しの
)
んで
泣
(
な
)
かなかつたのも、
嬉涙
(
うれしなみだ
)
に
暮
(
く
)
れたのであつた。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
この
情緒纏綿
(
じょうしょてんめん
)
たる手紙は、
新婚
(
しんこん
)
当時の手紙ではない。結婚十数年、ヘルン既に五十
歳
(
さい
)
を過ぎ、二人の男児と一人の女児の親となってる晩年の手紙である。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
尤
(
もっと
)
も
軍務
(
ぐんむ
)
多端
(
たたん
)
の
際
(
さい
)
とて、その
式
(
しき
)
は
至
(
いた
)
って
簡単
(
かんたん
)
なもので、ただ
内輪
(
うちわ
)
でお
杯事
(
さかずきごと
)
をされただけ、
間
(
ま
)
もなく
新婚
(
しんこん
)
の
花嫁様
(
はなよめさま
)
をお
連
(
つ
)
れになって
征途
(
せいと
)
に
上
(
のぼ
)
られたとのことでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
髯自慢
(
ひげじまん
)
らしい
老紳士
(
ろうしんし
)
、あやしい
洋装
(
ようそう
)
をした
芸妓
(
げいぎ
)
、ぎごちない
新婚
(
しんこん
)
夫妻の記念写真、手をつないでいる女学生——大体、こういう地方の町の写真館で見るものと大差はないが
みちのく
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
新婚
(
しんこん
)
ありつる
家毎
(
いへごと
)
に
神使
(
じんし
)
を給はるゆゑ、
門
(
かど
)
おほき時は早朝よりして
黄昏
(
たそがれ
)
にいたる時もあり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
かゝる
行装
(
ぎやうさう
)
にて
新婚
(
しんこん
)
の家にいたるゆゑ、その以前雪中の道を作り、雪にて山みちのやうなる所は雪を
石壇
(
いしだん
)
のやうにつくり、
或
(
あるひ
)
は雪にて
桟
(
さん
)
じきめく処を作りて見物のたよりとす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
しかし
委細
(
いさい
)
の
事情
(
じじょう
)
を
知
(
し
)
って
居
(
い
)
る
私
(
わたくし
)
には、あの
美
(
うつく
)
しいお
顔
(
かお
)
の
何所
(
どこ
)
やらに
潜
(
ひそ
)
む、一
種
(
しゅ
)
の
寂
(
さび
)
しさ……
新婚
(
しんこん
)
を
歓
(
よろこ
)
ぶというよりか、
寧
(
む
)
しろつらい
運命
(
うんめい
)
に、
仕方
(
しかた
)
なしに
服従
(
ふくじゅう
)
していると
言
(
い
)
ったような
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
さて当日
新婚
(
しんこん
)
ありつる家に、
神使
(
じんし
)
たるべき人は百姓の内
旧家
(
きうか
)
門地の
輩
(
ともがら
)
神使を
務
(
つとむ
)
べき家定めあり、その中にて
服忌
(
ぶくき
)
はさら也、
寡
(
やもめ
)
なる
者
(
もの
)
、家内に病人あるもの、
縁類
(
えんるゐ
)
に
不祥
(
ふしやう
)
ありしもの
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
婚
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
“新婚”で始まる語句
新婚當時
新婚者
新婚生活