“しんこん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心魂57.1%
新婚23.8%
心根14.3%
心献4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを決するためには終日終夜心魂しんこんを痛め、あるいはひざまずいて神意を伺わんとしたり、あるいは思案に沈んで、ほとんど無意識に一室をしたという。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
この情緒纏綿じょうしょてんめんたる手紙は、新婚しんこん当時の手紙ではない。結婚十数年、ヘルン既に五十さいを過ぎ、二人の男児と一人の女児の親となってる晩年の手紙である。
其涙そのなみださとしぬぐはれてなほかなしく、にすがりて何時いつまでもきしが、三歳子みつごたましひいつはりにはらで、このこと心根しんこんにしみてかなしければこそ、其夜そのよ閑燈かんとうのもとに令孃ひめがみて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
心献しんこんに、輓近ばんきんの美俗を尊重するつもりはないのだけれど、こう物価が鰻のぼりにのぼってきては、思う存分飲む訳にはゆかないからである。ほんとうに、これで参ったというほど頂戴してみたい。
酒渇記 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)