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恆
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つね
ふりがな文庫
“
恆
(
つね
)” の例文
新字:
恒
令史
(
れいし
)
の
家
(
いへ
)
に
駿馬
(
しゆんめ
)
あり。
無類
(
むるゐ
)
の
逸物
(
いちもつ
)
なり。
恆
(
つね
)
に
愛矜
(
あいきん
)
して
芻秣
(
まぐさ
)
を
倍
(
ま
)
し、
頻
(
しきり
)
に
豆
(
まめ
)
を
食
(
は
)
ましむれども、
日
(
ひ
)
に
日
(
ひ
)
に
痩
(
やせ
)
疲
(
つか
)
れて
骨立
(
こつりつ
)
甚
(
はなは
)
だし。
擧家
(
きよか
)
これを
怪
(
あやし
)
みぬ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
潔癖を持つ事は時に
孤独
(
こどく
)
な
淋
(
さみ
)
しさが身を
噛
(
か
)
む事もあるが、
恆
(
つね
)
に、もののイージーな部分にまみれないではっきりとして客観的にものを観察出来て
異性に対する感覚を洗練せよ
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「
勝
(
すぐ
)
れた智慧をもっている
菩薩
(
ひと
)
は、
乃
(
いま
)
し生死をつくすに至るまで、
恆
(
つね
)
に衆生の
利益
(
りやく
)
をなして、しかも涅槃に
趣
(
おもむ
)
かず」
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
およそこの倭建の命、國
平
(
む
)
けに𢌞り
行
(
い
)
でましし時、
久米
(
くめ
)
の
直
(
あたへ
)
が祖、名は七
拳脛
(
つかはぎ
)
、
恆
(
つね
)
に
膳夫
(
かしはで
)
として御伴仕へまつりき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
彼我に曰ふ、汝の才何ぞその
恆
(
つね
)
をはなれてかく迷ふや、またさにあらずば汝の心いづこをか視る 七六—七八
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
▼ もっと見る
檞
(
かしは
)
いとすぎ桂など生ひ茂りて、四時緑なる天を戴けり。昔も今も、羅馬人と外國人と、
恆
(
つね
)
に來り遊ぶ處なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
然
(
しか
)
れども
此
(
こ
)
の
白晝
(
はくちう
)
横行
(
わうぎやう
)
の
惡魔
(
あくま
)
は、
四時
(
しじ
)
恆
(
つね
)
に
在
(
あ
)
る
者
(
もの
)
にはあらず。
或
(
あるひ
)
は
週
(
しう
)
を
隔
(
へだ
)
てて
歸
(
かへ
)
り、
或
(
あるひ
)
は
月
(
つき
)
をおきて
來
(
きた
)
る。
其
(
その
)
去
(
さ
)
る
時
(
とき
)
來
(
きた
)
る
時
(
とき
)
、
進退
(
しんたい
)
常
(
つね
)
に
頗
(
すこぶ
)
る
奇
(
き
)
なり。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この時我は悲しめり、わがみしものに心をむくれば今また憂へ、才を制すること
恆
(
つね
)
を超ゆ 一九—二一
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
悖戻
(
ぼつれい
)
の情は一時我心上に起り來りて、自信自重の意識は緊縛をわが
恆
(
つね
)
の心に加へ、此緊縛の中よりして、増上慢の鬼は昂然として頭を
擡
(
もた
)
げ、我をして平生我に師たる俗客を脚底に見下さしめ
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
恆
部首:⼼
9画
“恆”を含む語句
常恆
恆規
總恆組
躬恆
陳恆