“悖戻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいれい33.3%
ぼつれい33.3%
よこしま33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もともと正義を愛し人道を好む人間の本性に悖戻はいれいし、その理性の是認を受け難いから、かかる覇道に反対して王道なるものが叫ばれたのだが、ここに於てか覇者もまた仁義を口にし
永久平和の先決問題 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
悖戻ぼつれいの情は一時我心上に起り來りて、自信自重の意識は緊縛をわがつねの心に加へ、此緊縛の中よりして、増上慢の鬼は昂然として頭をもたげ、我をして平生我に師たる俗客を脚底に見下さしめ
私たちは、こうして私たちの肉体と霊魂たましいを罰せねば、犯した罪の報償つぐのいが出来ないのです。この離れ島の中で、私たち二人が犯した、それはそれは恐ろしい悖戻よこしま報責むくいなのです。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)