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御祝儀
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ごしうぎ
皆さんは、
御存じであらうか……
此品を。……あなた
方が、
女中さんに
御祝儀を
出してめしあがる
場所などには、
決してあるものではない。
帳塲の
女主もかけ
出して
唯今は
有がたうと
同音の
御禮、
頼んで
置いた
車が
來しとて
此處からして
乘り
出せば、
家中表へ
送り
出してお
出を
待まするの
愛想、
御祝儀の
餘光としられて
はあ、
御串戲をなさりますな、
貴下からお
酒錢なんぞ、
何うして
最う
餘分な
御祝儀を
姐さんたちに
頂いて
居ります。
格別氣をつけてお
供申せと
言ふ
事で。
外の
事でもござりませんが、
手前は
當年はじめての
御奉公にござりますが、
承りますれば、
大殿樣御誕生の
御祝儀の
晩、お
客樣がお
立歸りに
成りますると
「
別嬪でござんした。」たゞでもこの
役はつとまる
所をしみ/″\
禮をいはれた
上に、「たんまり
御祝儀を。」とよごれくさつた
半纏だが、
威勢よく
丼をたゝいて
見せて
御祝儀、
心づけなど、
輕少の
儀を、
此は、ほんの
飴買錢。