常住じやうぢう)” の例文
つる千年せんねんかめ萬年まんねん人間にんげん常住じやうぢういつも月夜つきよこめめしならんをねがかりにも無常むじやうくわんずるなかれとは大福だいふく長者ちやうじやるべきひと肝心かんじん肝要かんえうかなめいしかたつてうごかぬところなりとか
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
くちなは料理れうり鹽梅あんばいひそかにたるひとかたりけるは、(おう)が常住じやうぢう居所ゐどころなる、屋根やねなきしとねなきがう屋敷田畝やしきたんぼ眞中まんなかに、あかゞねにてたるかなへ(にるゐす)をゑ、河水かはみづるゝこと八分目はちぶんめ
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
健作けんさくはヽでございます。学校がつかうではもう常住じやうぢう健作けんさくがお世話様せわさまになりますとてね」
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
割木わりきほどのこと大臺おほだいにしてしかりとばさるる婢女はしたつらや、はじめ受宿うけやど老媼おばさまが言葉ことばには御子樣おこさまがたは男女なんによにん、なれども常住じやうぢう家内うちにおいであそばすは御總領ごそうりやうすゑ二人ふたり
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)