“割木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わりき80.0%
わりぎ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「松、ちよつと栄坊を探してきてくれ。」とお父さんが松さんに頼む。割木わりきを割つてゐた松さんは、「へえい。」といつて栄蔵を探しに出る。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
割木わりきほどの事も大臺おほだいにして叱りとばさるゝ婢女はしたの身つらや、はじめ受宿うけやど老媼おばさまが言葉には御子樣がたは男女なんによ六人、なれども常住内にお出あそばすは御總領と末お二人
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
硝子ガラス張りの旅館一二軒を、わざと避けて、軒に山駕籠やまかご干菜ひばるし、土間のかまどで、割木わりぎの火をく、わびしそうな旅籠屋をからすのようにのぞき込み、黒き外套がいとうで、御免と、入ると
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)