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容躰
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ようだい
ふりがな文庫
“
容躰
(
ようだい
)” の例文
案山子
(
かゝし
)
の
簑
(
みの
)
は、
三
(
みつ
)
つともぴしよ/\と
音
(
おと
)
するばかり、——
中
(
なか
)
にも
憎
(
にく
)
かつたは
後
(
あと
)
から
行
(
ゆ
)
く
奴
(
やつ
)
、
笠
(
かさ
)
を
着
(
き
)
たを
得意
(
とくい
)
の
容躰
(
ようだい
)
、もの/\しや
左右
(
さいう
)
を
眴
(
みまは
)
しながら
前途
(
ゆくて
)
へ
蹌踉
(
よろめ
)
く。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此身
(
このみ
)
は
雲井
(
くもゐ
)
の
鳥
(
とり
)
の
羽
(
は
)
がひ
自由
(
じゆう
)
なる
書生
(
しよせい
)
の
境界
(
けうがい
)
に
今
(
いま
)
しばしは
遊
(
あそ
)
ばるゝ
心
(
こゝろ
)
なりしを、
先
(
さ
)
きの
日
(
ひ
)
故郷
(
ふるさと
)
よりの
便
(
たよ
)
りに
曰
(
いは
)
く、
大旦那
(
おほだんな
)
さまこと
其後
(
そのご
)
の
容躰
(
ようだい
)
さしたる
事
(
こと
)
は
御座
(
ござ
)
なく候へ
共
(
ども
)
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
この身は雲井の鳥の羽がひ自由なる書生の
境界
(
けうがい
)
に今しばしは遊ばるる心なりしを、先きの日
故郷
(
ふるさと
)
よりの便りに
曰
(
いは
)
く、大旦那さまことその後の
容躰
(
ようだい
)
さしたる事は御座なく
候
(
さうら
)
へ共
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
こんな
容躰
(
ようだい
)
で人さまの仕事をしている
境界
(
きようがい
)
では無からうか、まあ夢のやうな約束さとて笑つていれば、いいやなそれは、出来ない時に調らへてくれとは言は無い、お前さんに運の向いた時の事さ
わかれ道
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それは
調製
(
こしら
)
へて
上
(
あ
)
げられるやうならお
目出度
(
めでたい
)
のだもの
喜
(
よろこ
)
んで
調製
(
こしら
)
へるがね、
私
(
わたし
)
が
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
てお
呉
(
く
)
れ、
此樣
(
こん
)
な
容躰
(
ようだい
)
で
人
(
ひと
)
さまの
仕事
(
しごと
)
をして
居
(
ゐ
)
る
境界
(
きやうがい
)
ではなからうか、まあ
夢
(
ゆめ
)
のやうな
約束
(
やくそく
)
さとて
笑
(
わら
)
つて
居
(
ゐ
)
れば
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
容
常用漢字
小5
部首:⼧
10画
躰
部首:⾝
12画
“容”で始まる語句
容
容貌
容易
容子
容色
容赦
容姿
容喙
容体
容態