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和
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なだ
ふりがな文庫
“
和
(
なだ
)” の例文
「神のお怒りでござります。神様が何かを怒らせられ飢餓を下されたのでござります。大事な宝を
犠牲
(
にえ
)
として、お怒りを
和
(
なだ
)
めずばなりますまい」
加利福尼亜の宝島:(お伽冒険談)
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と山三郎は
種々
(
いろ/\
)
に
和
(
なだ
)
めて、此の場は漸く穏かに納まりましたが、
彼
(
か
)
の
武士
(
さむらい
)
はこそっぱゆくなったと見えまして、夜中にこそ/\と立って仕舞った。
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何かぶつくさ言っている母親を
和
(
なだ
)
めているらしかったが、お島は台所で、それを聞くともなしに、耳を立てながら、自分の食器などを取出していた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
河野自身が『怪しからない事だ』と云うて、憤慨するところを、第三者の雄吉が、マアマアと云って
和
(
なだ
)
めるべき筈のものが、
丸切
(
まるっき
)
りその反対になって居る。
神の如く弱し
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
チャンと軍令と云うものがあって
締
(
しま
)
りが
付
(
つい
)
て居るから安心しなさいと
頻
(
しき
)
りに
和
(
なだ
)
めて
一寸
(
ちょい
)
とも手を触れないと云う一例でも、官軍の存外優しかったことが分る。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
今出すから、まア
一先
(
ひとまづ
)
坐んなさいと
和
(
なだ
)
められて、兎に角再び席に
就
(
つ
)
いたが、前の酒を一息に
仰
(
あふ
)
つて
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
明白に他人に語ることの出来ない事由を以て
和
(
なだ
)
められて居たのであったが、それが即ち或望を持って居たゝめで、むしろ向うにその望を持たれてあると信じて居たゝめで
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
弟だって母にあいたいのであろう、それ故に門の前を通ったりしたのであろう、姉はそう考えると姉さんがすこし言いすぎたのね、気にかけないでくれと優しく言い
和
(
なだ
)
めた。
童話
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
殘して滊車はつれなく
出
(
いで
)
にけり
此
(
こゝ
)
が風流だ此の失策が妙だと
自
(
みづか
)
ら慰むるは朝寐せし一人にて風流ごかしに
和
(
なだ
)
められ滊車に乘おくれるが何が風流ぞと怒つたところで
可笑
(
をかし
)
くもなければ我も苦笑ひして
此方
(
こなた
)
を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
土方歳三は
徒
(
いたず
)
らに気の立つ芹沢と近藤とを
和
(
なだ
)
めて
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
帰るときには、お島のいらいらした感情が、すっかり
和
(
なだ
)
められていた。そして
明日
(
あした
)
から又初めての仕事に働くと云うことが、何かなし彼女の
矜
(
ほこり
)
を
唆
(
そそ
)
った。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
動
(
やゝ
)
もすれば柄に手を掛けてビンタ
打切
(
うちき
)
るなどというがある、其の時山三郎は仲へ入って
武士
(
さむらい
)
を
和
(
なだ
)
め、それでも聞かんと
直々
(
じき/\
)
奉行に面談致すなどというので
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
飲食しないからその
儘
(
まま
)
棄
(
す
)
てゝ置けば餓死する。ソコでいろ/\と
和
(
なだ
)
めて勧めたけれども何としても喰わない。
爾
(
そ
)
うすると、不意としたことで、その病人が福澤先生に
遇
(
あ
)
いたいと云うことを
云
(
いい
)
出した。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
文治は人に頼まれる時は
白刃
(
しらは
)
の中へも飛び込んで双方を
和
(
なだ
)
め、
黒白
(
こくびゃく
)
を付けて
穏便
(
おんびん
)
の
計
(
はから
)
いを致しまする勇気のある者ですが、母に心配をさせぬため喧嘩のけの字も申しませず
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
和
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“和”を含む語句
和尚
柔和
平和
温和
調和
和郎
和女
大和
日和
和魂
穏和
和主
三和土
和蘭陀
和琴
大和魂
和声
和合
大和尚
混和
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