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くださるべく
ふりがな文庫
“
可被下
(
くださるべく
)” の例文
守り相営み
不申
(
もうさず
)
候然るに昨日仮葬之節追て日限御知せ可申上御約束之処前件の次第故
不悪
(
あしからず
)
御承引
可被下
(
くださるべく
)
候右御報道併せて御礼奉申上候也
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
浪花を出てより親里までの道行にて引道具の狂言座元夜半亭と御笑ひ
可被下
(
くださるべく
)
候、実は愚老懐旧のやるかたなきよりうめき出たる実情にて候
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
拝啓
柳暗花明
(
りゅうあんかめい
)
の好時節と相成候処いよいよ御壮健
奉賀
(
がしたてまつり
)
候
(
そうろう
)
。小生も
不相変
(
あいかわらず
)
頑強
(
がんきょう
)
、
小夜
(
さよ
)
も息災に候えば、
乍憚
(
はばかりながら
)
御休神
可被下
(
くださるべく
)
候
(
そうろう
)
。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
哀れなる友として父の心情をお
掬取
(
くみと
)
り
可被下
(
くださるべく
)
ば、なにとぞ我が亡き後、琴の身上たちゆくようお計い有之たく世に知られて家名の恥辱と相成ること無きよう
柿
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
また、
可被下
(
くださるべく
)
を「下被可」と書くは、返るを嫌うためである。婚礼の吸い物に
蛤
(
はまぐり
)
を用うるは、蛤の貝は幾百個集めてみても、一つも他の貝と合うものがない。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
▼ もっと見る
行蔵
(
こうぞう
)
は我に存す、
毀誉
(
きよ
)
は他人の主張、我に
与
(
あず
)
からず我に関せずと
存
(
ぞんじ
)
候
(
そうろう
)
。
各人
(
かくじん
)
へ
御示
(
おしめし
)
御座
(
ござ
)
候
(
そうろう
)
とも
毛頭
(
もうとう
)
異存
(
いぞん
)
無之
(
これなく
)
候
(
そうろう
)
。
御
(
おん
)
差越之
(
さしこしの
)
御草稿
(
ごそうこう
)
は
拝受
(
はいじゅ
)
いたし
度
(
たく
)
、
御許容
(
ごきょよう
)
可被下
(
くださるべく
)
候也
(
そうろう
)
。
瘠我慢の説:03 書簡
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
、
勝海舟
、
榎本武揚
(著)
御礼
御序
(
おついで
)
に
御頼
(
おたのみ
)
申候。
猶
(
なお
)
あなたよりも御祝之品に預り痛み入候。いづれ
是
(
これ
)
より御礼
可申上
(
もうしあぐべく
)
候。扇子
丈
(
だけ
)
あり
合
(
あわせ
)
を
呈
(
ていし
)
候。御入手
可被下
(
くださるべく
)
候。御出張之先之事、御案も候半。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
その後は存外の御無沙汰、平に御海恕
可被下
(
くださるべく
)
候。御恵贈の『新俳句』一巻今日学校にて落手、御厚意の段難有奉拝謝候。小生爾来俳境日々退歩、昨今は現に一句も
無之
(
これなく
)
候。
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
先生御紹介
可被下
(
くださるべく
)
と頼候時、武清申候には、隨分承知致候、歸府の上なり共、當地より文通にてなり共、五山へ
可申込候
(
まうしこむべくそろ
)
、しかしながら
爰
(
こゝ
)
に一つの譯合あり、謝物が薄ければ
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
此心にては、我なから公界之成事にては無御座候。
思召
(
おぼしめし
)
やられ候て
可被下
(
くださるべく
)
候。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
不拘晴雨
(
せいうにかかわらず
)
御恵臨
可被下
(
くださるべく
)
候
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
心配、
恐懼
(
きょうく
)
、喜悦、感慨、希望等に悩まされて従来の病体益〻神経の過敏を致し、
日来
(
ひごろ
)
睡眠に不足を生じ候次第、愚とも狂とも御笑ひ
可被下
(
くださるべく
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
(心安き間柄失礼は御海恕
可被下
(
くださるべく
)
候)
所謂
(
いわゆる
)
べくづくしなどは小生の尤も耳障に存候処に御座候。然し「われに酔ふべく頭痛あり」、また「豊年も
卜
(
ぼく
)
すべく、新酒も
醸
(
かも
)
すべく」
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
故
(
ふる
)
きを棄てがたき婦女の心情御憐察
可被下
(
くださるべく
)
候
(
そうろう
)
。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
心配、
恐懼
(
きょうく
)
、喜悦、感慨、希望等に悩まされて従来の病体ますます神経の過敏を致し
日来
(
ひごろ
)
睡眠に不足を生じ候次第愚とも狂とも御笑い
可被下
(
くださるべく
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
その後は大分御無沙汰御海恕
可被下
(
くださるべく
)
候。時下窮陰之候
筆硯
(
ひっけん
)
いよいよ御
清穆
(
せいぼく
)
奉賀候。
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
歌は平等無差別なり、歌の上に老少も
貴賤
(
きせん
)
も
無之
(
これなく
)
候。歌よまんとする少年あらば老人などにかまわず勝手に歌を詠むが善かるべくと御伝言
可被下
(
くださるべく
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
歌は平等無差別なり、歌の上に老少も貴賤も無之候。歌よまんとする少年あらば、老人
抔
(
など
)
にかまはず、勝手に歌を詠むが善かるべくと御伝言
可被下
(
くださるべく
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
もし生の言が誤れりと
思
(
おぼ
)
さば、いはゆる歌よみの中よりただの一人にても、俳句を解する人を御指名
可被下
(
くださるべく
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
かくの如き次第故薬も灸もその他の療養法も折角御教
被下
(
くだされ
)
候事ながら小生には
難施
(
ほどこしがたき
)
事と御承知
可被下
(
くださるべく
)
候。ただ小生唯一の療養法は「うまい物を喰ふ」に有之候。
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
(もっともこの辺の論は短歌につきての論と御承知
可被下
(
くださるべく
)
候)真淵の家集を見て真淵は存外に『万葉』の
分
(
わか
)
らぬ人と
呆
(
あき
)
れ申候。かく申し候とて全く真淵をけなす訳にては無之候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
右御礼かたがた愚意大略申述候。失礼の段御容赦
可被下
(
くださるべく
)
候。
頓首
(
とんしゅ
)
。(七月二日)
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
右
返上
(
へんじょう
)
申候但時々幽霊となつて出られ得る様
以特別
(
とくべつをもって
)
御取計
可被下
(
くださるべく
)
候也
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
被
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“可被下”で始まる語句
可被下候