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可憐
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いぢら
ふりがな文庫
“
可憐
(
いぢら
)” の例文
憐
(
あは
)
れむだらうか?
厭
(
いと
)
ふだらうか? それともまた
淺猿
(
あさま
)
しがるだらうか? さうしてあの
可憐
(
いぢら
)
しくも
感謝
(
かんしや
)
に
滿
(
み
)
ちた
忠實
(
ちうじつ
)
な
愛情
(
あいぢやう
)
を
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
信如は田町の姉のもとへ、長吉は我家の
方
(
かた
)
へと行別れるに思ひの止まる紅入の友仙は
可憐
(
いぢら
)
しき姿を空しく格子門の外にと止めぬ。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
飛びつくといつたやうな
可憐
(
いぢら
)
しさは
微塵
(
みぢん
)
もなかつたが、決して卑屈ではなかつたし、柔順では尚更なかつた。
チビの魂
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
信如は田町の姉のもとへ、長吉は我家の
方
(
かた
)
へと行別れるに思ひの
止
(
とど
)
まる
紅入
(
べにいり
)
の友仙は
可憐
(
いぢら
)
しき姿を空しく格子門の外にと
止
(
とど
)
めぬ。
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼はこの出来事を、思ひのほか重大視してゐる彼女の心を、今までにも
屡
(
しば/\
)
経験する機会をもつてゐた。それは
寧
(
むし
)
ろ
曾
(
かつ
)
て見たこともなかつたやうな、彼女の
可憐
(
いぢら
)
しさだとしか思へなかつた。
花が咲く
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
詫
(
わび
)
るやうに
慰
(
なぐさ
)
められて、
夫
(
それ
)
でもと
椀白
(
わんぱく
)
も
言
(
い
)
へず、しくしく
泣
(
な
)
きに
平常
(
つね
)
の
元氣
(
げんき
)
なくなりて、
悄然
(
しよんぼり
)
とせし
姿
(
すがた
)
可憐
(
いぢら
)
し。
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
杉田は、それほど酔つても、猪口を措かうとしない今夜のN—子の、I—子を通しての
可憐
(
いぢら
)
しい感情に、始終周囲の人々に対して、あやふやな胡麻化しで通して来た彼の気持や態度に恥を感じた。
草いきれ
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
後刻
(
のち
)
に
學校
(
がくかう
)
で
逢
(
あ
)
はうぜの
約束
(
やくそく
)
、
信如
(
しんによ
)
は
田町
(
たまち
)
の
姉
(
あね
)
のもとへ、
長吉
(
ちようきち
)
は
我家
(
わがや
)
の
方
(
かた
)
へと
行別
(
ゆきわか
)
れるに
思
(
おも
)
ひの
止
(
とゞ
)
まる
紅入
(
べにいり
)
の
友仙
(
ゆうぜん
)
は
可憐
(
いぢら
)
しき
姿
(
すがた
)
を
空
(
むな
)
しく
格子門
(
かうしもん
)
の
外
(
そと
)
にと
止
(
とゞ
)
めぬ。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
是非
(
ぜひ
)
此文
(
これ
)
を
御覽
(
ごらん
)
なされて、
一寸
(
ちよつと
)
何
(
なに
)
とか
言
(
い
)
ふて
下
(
くだ
)
され、よう
姉樣
(
ねえさま
)
、よう
姉樣
(
ねえさま
)
、お
願
(
ねが
)
ひ、
此拜
(
これ
)
、とて
紅葉
(
もみぢ
)
の
手
(
て
)
を
合
(
あ
)
はす
可憐
(
いぢら
)
しさ、
情
(
なさけ
)
ふかき
女性
(
によしやう
)
の
身
(
み
)
の、
此事
(
これ
)
のみにても
涙
(
なみだ
)
の
價値
(
あたひ
)
はたしかなるに
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
憐
漢検準1級
部首:⼼
16画
“可憐”で始まる語句
可憐想
可憐也
可憐児
可憐相
可憐小女去邀賓
可憐春半不還家